忘れ物防止タグは、大切なものに取り付けるタグとスマートフォンがBluetoothで通信して、置き忘れなどを防止する仕組みの製品が多い。クラウドファンディングサービスIndiegogoに登場した「SafeBand」は、そこにスマートウォッチ風のブレスレットを介在させることで機能と利便性を高めている。
SafeBandは、腕に付けておくSafeBandブレスレット、物に付けておくタグ「SafeTag」、スマートフォンにインストールする管理用アプリ(iOS版およびAndroid版)で構成される。PC(Windows、MacOS、Linux)を保護するためのツールもある。
基本的な機能は、SafeTagを付けたものをなくさないようにすること。SafeTagとSafeBandブレスレットの距離が離れると警告してくれるので、置き忘れずにすむ。置いた場所を覚えていない場合は、スマートフォンのアプリで場所を特定できる。駐車場で停めた車の場所を探すことにも使える。
ブレスレットの表示は、5×24ピクセルのLEDディスプレイと10個のLEDだけというシンプルさ。また、操作は1個だけあるボタンでする。スマートウォッチと違って複雑な操作や表示は不可能だが、時刻表示、スマートフォンからの各種通知表示、アラーム、加速度センサなどを使ったフィットネス記録など、さまざまな機能を搭載している。
連携させたPCのロックとアンロックは、ユーザーが操作を意識せずにできる。ブレスレットを身につけたユーザーがPCから離れると自動的にロックされ、近づいてマウスなどを動かすとロック解除される。
スマートフォンの保護には、さらに有効な機能を用意している。スマートフォンを置いて離れた隙に誰かが触れるなどすると、SafeBandアプリがその人の顔を自動的に撮影する。SafeBandの鍵を握るブレスレットだが、盗まれたりしても安心だ。ユーザーがブレスレットを外すとシステム全体がロック状態になり、ユーザーが解除するまで安全を守ってくれる。そして、解除はアプリで虹彩認証が要求されるので、他人が悪用することは難しいだろう。
Indiegogoでの目標金額は3万5000ドル。記事執筆時点(日本時間8月18日12時)で約3万3000ドルの資金を集めており、キャンペーン期間は残り17日。
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