外出時に忘れ物をしないようにするには、財布や鍵などにつけるスマートフォン連携Bluetoothタグが便利だ。しかし、こうしたタグは忘れ物の際にスマートフォンに通知するので、スマートフォンごと置いて外出すると、全く役に立たない。
そこで、クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中の、スマートフォンなしでも機能する忘れ物防止タグ「trakkies」を紹介しよう。
trakkiesは、財布や鍵、鞄、ノートPCなど大切な物に取り付けておくタグを使うシステム。タグはネットワークの構成要素であることからノードと呼ばれ、ノード同士がそれぞれ通信するネットワークを作る。ノードがスマートフォンに頼らずメッシュ状につながることで、相互に忘れ物を監視する。忘れ物の置き場所は、スマートフォンからの距離として示すのではなく、三角測量の原理を応用して高精度に特定できるという。
ノードには、取り付ける物に応じた「プロファイル」を設定しておける。例えば、財布と鍵のノードには「必ず持って出かける」と設定し、フィットネスクラブ用のバッグにつけるノードには「水曜日だけ持って出かける」と設定するような使い分けが可能だ。
さらにtrakkiesは、Bluetoothで連携するリモートボタンとしても使える。複数のウェブサービスを連携させる技術IFTTTに対応しており、ボタンを押すだけでさまざまな動作を実行できる。
プロファイルやボタン動作といった複雑な設定は、trakkies管理用スマホアプリで行う。ノードにメッセージを割り当てておくと、スマホと連携する電子的な付箋紙のような使い方ができる。
ノードは、通信可能な距離などが異なる「trakkies.micro」と「trakkies.tagg」の2種類が用意される。それぞれの主なスペックは以下の通り。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月20日まで。目標金額の10万1010ユーロに対し、記事執筆時点(日本時間7月13日12時)で約3万ユーロの資金を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス