Googleは米国時間8月17日、ユーザーが自分でコンポーネントを選んで組み立てられる「モジュール式」携帯電話を開発する試みである「Project Ara」を2016年まで延期すると発表した。Googleによれば、同製品は試作品段階から先に進む準備が整っていないという。
Googleは、プエルトリコで予定されていたProject Araの試験販売を取りやめたことを13日に発表したが、新たに試験販売を実施する地域や時期について明言していなかった。今回の発表でも、同社は新たな詳細情報をあまり提供していないが、試験地域候補を米国内で探していると述べている。
Googleはこのプロジェクトで、相互に交換可能なモジュールを利用できるようにしてユーザーのスマートフォンの買い方を変革することを目指している。これによってユーザーは、カメラ、ディスプレイ、プロセッサをそれぞれ別のハードウェアメーカーから選び、パーソナライズされたスマートフォンを組み立てられるようになる。たとえば、情報を処理する頭脳の役割を果たすプロセッサが時代遅れになったら、新しいものと入れ替えることもできる。Googleは、Project Araによってハードウェアメーカーが携帯端末上の「土地」を獲得する競争を始め、各コンポーネントの開発と技術革新が加速されることを期待している。
Project Araの開発を担当しているAdvanced Projects and Technologyグループは、Googleが先ごろ発表した組織再編後も、Googleの中核事業として存続される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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