IBM=ガラパゴスゾウガメ
大きくて動きも遅いが長生き
IBMは評価すべき企業だ。同社は105年近く存続している。ガラパゴス諸島のように、同社はあらゆることを目にしてきた。IBMの治世で、多くのIT企業が栄枯盛衰を繰り返している。
確かに、IBMにも浮き沈みはある。同社の変化と適応のペースは競合と比べて控えめだ。鈍いと言ってもいい。
ソフトウェアとサービスの大口契約に代わってクラウドコンピューティングが標準になるなか、同社は次の10年にさらなる規模の適正化を迫られるだろう。PC事業とサーバ事業をLenovoに売却したIBMは、ビッグアイアンサーバの「System p」UNIXボックスと「System z」メインフレームを除けば、事実上ハードウェア事業から撤退している。
しかし、今をときめくシリコンバレー企業の多くが絶滅した後も、IBMはガラパゴスゾウガメのように生き残っている可能性が高い。
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