ベッドルームには、パナソニックの画像処理技術を使うことで、鏡の前に立つだけで心拍数を測ったり、血圧を計測できたりするようにしました。顔色や表情からリラックス度合や気持ちを読み取ることで、その日の状況に合わせた照明やBGMに切り替えられるようにしています。これは鏡にカメラを組み込むことで実現しました。
このほか、鏡に写った顔にメイクの提案をする「バーチャルメイク」や、洋服の色を変えられる「デジタルミラー」など、手間暇かけずに新しいメイクやファッションを楽しめるよう工夫しています。
これらの技術は、一般家庭での実用化は少し先になるかもしれませんが、バーチャルメイクであれば化粧品売場、洋服の色が変更できるデジタルミラーであれば衣料品店の試着室などでの導入を目指して、提案を進めています。
展示の形で実現できても、実用化となるとまた別のハードルを越えなければなりません。小型化、量産化、低価格化できるかが重要ですし、ものによっては品質の改良も必要になります。
実際展示を作ることを通じて実用化への課題が見えてきますし、展示で具体的な形を見ていただくことで、外部の方からの意見もいただきやすくなります。
今回ストーリーを見直す上で重視したのは、生活シーンのリアリティです。「共働きで子育てをしながら、アクティブに暮らす家族」という設定で、そこから「父親のバースデーパーティのメニュー」「宅配便が届く」「ランチのメニューを考えている時に子供が帰宅する」などのシチュエーションを加えることで、リアリティを出せたと感じています。
実際の家事は、1つのことを集中してできるわけではなくて、みなさん同時並行的に進めていらっしゃいます。パナソニックとしては、忙しい毎日を過ごす人たちが効率的に家事をこなしながら、いきいきと暮らすお手伝いをしたいと考えています。その1つの答えがパートナーあかりちゃんの存在です。
家族のように寄り添うあかりちゃんにサポートしてもらいながら、家族が集いやすいリビングを整える、毎日向き合う鏡の中で健康を管理する。これからも少し先の未来の豊かな暮らしを提案していきます。
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