UPDATE NVIDIAは米国時間8月6日、株式市場の取引終了後に2015会計年度第2四半期決算(7月26日締め)を発表した。同社は先週、一部の「SHIELD」タブレットの自主回収を発表しているが、第2四半期の業績は堅調だった。
同社の第2四半期純利益は、2600万ドル(1株あたり5セント)だった。
非GAAPベースの利益は1株あたり34セントで、売上高は前年同期比5%増の11億5300万ドルだった。
アナリストらは売上高を10億1000万ドル、1株あたりの利益を10セントと予想していた。
NVIDIAは、特にゲームと自動車関連技術の2つの垂直分野で売上高が伸びたことを強調した。
同社のGPU「GeForce GTX」シリーズ(主にスポーツゲームタイトルに使用)だけでも、現在、推定1億3000万人のユーザーを抱えているという。また、PC用ゲーミングプラットフォーム「GeForce Experience」は、ユーザー数が6500万人に達し、前年同期の3500万人からの増加となった。
NVIDIAの最高経営責任者(CEO)兼プレジデントであるJen-Hsun Huang氏は声明で、「当社のゲーミングプラットフォームは、4KやVR(仮想現実)といった新技術、驚くべき生産額をもたらした大ヒットゲームのほか、eスポーツ(e-Sports)に参加するファンの世界的な増加といったいくつかの成長要因に引き続き支えられている」と述べた。
Huang氏は、NVIDIAが現在、同社の自律走行車関連ベンチャー事業Driveにおいて、50社以上と協業していると付け加えた。
Huang氏はまた、NVIDIAの企業顧客ベースが1年で3倍以上に拡大し300社を超えたことから、エンタープライズ向けのグラフィックスおよびクラウド関連事業に対する期待感を示した。さらに同社によると、3300社を超える企業が音声認識、画像解析、翻訳機能など、ディープラーニング(深層学習)の研究を目的として、NVIDIAのテクノロジを使用しているという。
とはいえ、NVIDIAの第2四半期決算には振るわなかった項目が散見された。NVIDIAは、PC向けGPU「Quadro」の不振について、「コンシューマー向けPC全体の減少傾向」が原因だとした。
また、「Tegra」プロセッサの売り上げについても、スマートフォンやタブレットの勢いに押され、前年同期から19%減少した。ただし、この減少分は、NVIDIAの自動車用インフォテインメントシステムとSHIELDシリーズ端末の売り上げ増で相殺されるという。
現四半期について、アナリストらは売上高が11億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は18セントと予想している。
NVIDIAは、続く第3四半期の売上高見通しを、アナリスト予想をやや上回る11億8000万ドル(プラスマイナス2%)とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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