NVIDIA、一部の「SHIELD」タブレットを自主回収--発火の危険性

Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年08月03日 07時07分

 NVIDIAの「SHIELD」タブレットを所有していて少し熱いと感じるならば、電源を切って交換を要求した方がいいかもしれない。

 NVIDIAは米国時間7月31日、2014年7月から2015年7月の間に販売された8インチのSHIELDタブレットに搭載されているバッテリは過熱しやすく、発火の恐れがあると発表した。同社によると、「Android TV」セットトップボックスやポータブルゲーム機を含む、他の「SHIELD」シリーズ製品はこの自主回収の対象ではないという。

 米国消費者製品安全委員会によると、米国で販売された自主回収対象のSHIELDタブレットは8万3000台で、さらにカナダで販売された5000台も対象になるという。

 同社広報担当者によると、米国で熱暴走が原因でバッテリが過熱したという報告が同社に4件寄せられており、そのうちの2件では床が損傷したという。熱暴走とは基本的に、温度上昇がさらなる温度上昇を招く現象のことで、故障につながる場合が多い。そのためNVIDIAは、自主回収対象のタブレットを所有するユーザーに使用をやめ、データをバックアップし、オンラインフォームを利用して交換を申請してほしいと呼びかけている。オンラインフォームにはこちらからアクセスできる。

 所有するNVIDIA SHIELDタブレットが自主回収対象かどうかを確認するには、「Settings」(設定)画面で、「About tablet」(端末情報)、「Status」(端末の状態)の順にクリックする。そのフィールドに表示されるバッテリのコード名が「B01」なら自主回収対象外。「Y01」となっている端末が自主回収対象だ。

 コンピュータ上で画像コンテンツを処理するためのグラフィックスプロセッサで最もよく知られるNVIDIAは、SHIELDタブレットをゲーマーのための究極のタブレットという宣伝文句で販売している。16GバイトでWi-Fiのみに対応するモデルと、32GバイトでWi-FiとLTEに対応するモデルの2種類の構成で提供しており、16Gバイト版は299ドル、32Gバイト版は399ドル。

 Appleの「iPad」やサムスン製タブレットなどで占有されているタブレット市場において、SHIELDタブレットのシェアはかなり小さい。しかしNVIDIAは同端末を、ゲーマー用というニッチな市場向けとして位置づけ、高性能なコンポーネントを搭載して、オンデバイスのゲーム性能を高めている。また、NVIDIAのゲームコントローラをサポートするという、ほとんどのタブレットにない機能を備え、ユーザーが同端末上で、ゲーム機に似た感覚でゲームを楽しめるようにしている。


自主回収対象のSHIELDでは、「Status」ページでこのように表示される
提供:NVIDIA

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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