特殊な工具が必要:Apple Watchの内部では、極小のトライウィングねじが何本か使われている。これらのねじを外すには、精密なトライウィングドライバセットが必要だ。
交換可能な部品もある:最近のほとんどのApple製品と同様、Apple Watchもユーザー自身による修理は想定されていない。一部には、フロントパネルとディスプレイアセンブリ、「Taptic Engine」、スピーカ、バッテリなど、他の部品を傷付けずに取り外しと交換が可能な部品もある。筆者が思うに、破損したスクリーンをApple Storeで交換できるようになる日もそう遠くないだろう。
残念ながら、金属製ボディの奥深くに埋め込まれている部品(「S1」SiPや心拍センサなど)を取り外すのは、容易ではない。Appleの技術者なら、Apple Watchの内部機構全体を交換できるはずだ(「Apple Watch Edition」に1万5000ドル以上もの大枚をはたいた顧客がいるのだから、できなければ困る)。ただし、S1 System In Package(SiP)が損傷した場合(そんなことは、まずありそうにないが)、自分で交換できるとは思わない方がいいだろう。
クールな技術が満載:Apple Watchには、Apple独自のハードウェアが大量に使われている。たとえばプロセッサ、システムボードの大部分、それ以外のICのほとんどが1つの成形コンパウンドで完全に覆われている。これほど多くの部品が、このようにカプセル化されているのを筆者は見たことがない。また、Chipworksなどの企業による分析のおかげで、Apple WatchにはSTMicroelectronicsの新しい6軸ジャイロスコープが使われていることや、少なくとも30個の部品がS1 SiP(サイズはわずか26mm×28mm)に取り付けられていることが判明している。
アップグレードは非現実的:残念だが、Apple Watchをアップグレードする手段はない。内部ハードウェアをすべて交換しなければならず、あまりに非現実的なプロセスだ。Appleが2016年に新モデルをリリースするとしても、2015年モデルと同じボディを使うとは考えにくい。したがって、2016年モデルのハードウェアは2015年モデルのボディにフィットしないはずだ。2016年に新モデルが発売されたときには(発売されるならの話だが)、現行モデルはただ旧型になるだけだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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