ワコムは8月2日、LINEの渋谷オフィスにおいて、ペンタブレットを使って“LINEスタンプ作り”を体験する小学生向けのワークショップを開催。小学校4~6年生の子どもたちとその保護者120人が参加した。
冒頭では、LINEで人気キャラクタースタンプなどの制作を担当している、LINEコンテンツ事業部スタンプ企画チームマネージャーの渡辺尚誠氏が挨拶。「もともと、スタンプは携帯電話の絵文字をすごく大きく表現してみようと思って作ったのがきっかけ」とスタンプ誕生秘話を紹介した。
続けて、「スタンプで大事なのは、会話を盛り上げたり気持ちを伝えられたりするものであること」といった基本的な考え方や、作ったスタンプがLINE Creators Marketを通じてどのように公開されるのかといった仕組みを説明した。
実際のLINEスタンプ作りの講師には、LINE Creators MarketでオリジナルのLINEスタンプ「ブル男はフレンチブルドッグ」シリーズを販売しているイラストレーターのテラダヒデジ氏が登壇した。
テラダ氏は、自身の飼っているフレンチブルドッグ「ブル男」の写真がどのような工程でLINEスタンプになっていくのかを実演し、参加者もペンタブレットとイラストソフトで、透過レイヤーを敷いた写真をペンでなぞりながらイラストにしていったり、色を塗ったりする過程を体験。同じ写真を元にイラストを描いても、子どもによって線の太さや質感が異なったり、配色が独特だったりするなどして、他の子どもと見比べて笑いが起きる場面も生まれていた。
続いて子どもたちは、レクチャーの内容を参考に、実際にオリジナルのLINEスタンプ作りに挑戦。卵をテーマにしたコミカルな作品や熊をテーマにした可愛らしい作品など、子どもならではの個性的な作品が生まれた。
インコをテーマにした作品を作った参加者は、「飼っているインコが好きでその気持ちをスタンプにしてみた」とコメント。また、イベントに参加した子どもたちからは「とても楽しかったので家でもやってみたい」「作っている人たちの大変さがわかった」「(LINE Creators Marketの基準である)40個の制作に挑戦してみたい」といった声が聞かれた。
参加した子どもの保護者からは、「子どもたちがLINEをやるようになってきたので、日ごろ使っているスタンプがどのようにできているのかを知るいい機会になるのではと思い参加した。子どもたちがこんなにペンタブレットやイラストソフトを使いこなせるとは思わなかった」、「LINEスタンプを作るにはツールが必要なのかと思っていたが、実際にはとても簡単で驚いた」といった感想が聞かれた。
イベントを終えて、講師として参加したテラダ氏は、「初めて触れるペンタブレットやソフトにも関わらず、子どもたちはすぐに操作できるようになり驚いた。限られた時間の中で、さまざまな表現が生まれ、改めて子どもたちの高い柔軟性と発想力を感じることができた」とコメント。
また、イベントを主催したワコムのイベントマネージャである角井健一氏は、「LINEの協力のもと、自分で描いたイラストがLINEスタンプとして世界中で使われるかもしれないという夢も感じてもらえればと思い、今回のイベントを開催した。実際に作り始めると、みんなとても楽しそうにイラストを描いていて、クリエイティブの裾野が広がってきていることを実感した」と手応えを語った。
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