Fiat Chryslerは、ハッカーによる車両の遠隔操作を可能にするソフトウェア不具合が発見されたことを受け、140万台に対して車載ソフトウェアを更新する。
同社は米国時間7月24日、安全性を守るための自主対応によって、ある無線機能を搭載する米国内の約140万台の自動車に搭載されたソフトウェアを更新すると発表した。問題の原因は、「Uconnect」システムにある。同システムは、スマートフォンユーザーが、Sprintのネットワークを利用してインターネットを介して一部のFiat Chrysler製自動車と通信できるようにするもの。この機能により、車両の所有者は、遠隔からエンジンを始動させたり、GPSによって自分の車両の位置を追跡したり、さまざまな盗難防止機能を利用したりできる。
先週、このUconnectシステムのソフトウェアに存在するバグが研究者によって発見された。
同社は影響を受ける全ての車両に対してソフトウェアを更新するが、既に対策をとってもいる。同社は、研究者によって示された種類の遠隔制御アクセスを防ぐ「ネットワークレベルのセキュリティ対策」を講じたとした。Fiat Chryslerによると、Uconnectによって使用されるセルラーネットワークを介して23日に試験およびリリースされたこれらの対策によって、一部の車両に対する遠隔アクセスが遮断されるという。
同社は、研究者らによって示されたハッキング行為には「独特で広範囲にわたる技術的知識、対象車両に対する長期的な物理的アクセス、コードを記述するためのかなりの時間」が必要だと述べた。このソフトウェア脆弱性に関連する負傷、事故、苦情の報告は、これまで同社に寄せられていないという。
ソフトウェア更新の対象は、8.4インチのタッチスクリーンを装備する以下の車両だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果