UPDATE Appleの「iPhone」販売はアナリストらの高い期待には応えられなかったかもしれないが、同スマートフォンの未来が極めて明るいことに変わりはない。
Appleの第3四半期決算発表後の米国時間7月21日夕方、最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏が伝えたかったメッセージとは、まさにそのことだ。同社はiPhoneの販売台数は4750万台と、アナリスト予想を約200万台下回った。
Cook氏はこの日のアナリストらとの電話会議で、「iPhoneは長続きするというのがわれわれの見方だ」と述べ、「この先、何年もだ。iPhoneには革新の余地が多く残されている。まだ試合は序盤戦であって、終盤戦ではない」と付け加えた。
Cook氏は、Appleに並々ならぬ影響をもたらしている自社の人気商品を即座に擁護した格好だ。投資家らは、iPhoneに関する売り上げならどんな数字にも反応する。今やiPhoneは企業評価額が世界一のAppleにとって主要な収益源となっているからだ。第3四半期のiPhoneの売上高は314億ドルと、Appleの売上全体の63%を占めた。Appleの成功はiPhoneとあまりに密接に結びついていることから、Cook氏は、iPhoneが絶大的な人気商品と呼ぶことに実は無理があるのではないかという懸念を抑え込むことに多くの時間を費やした。iPhoneは、過去の四半期には幾度も大きな成功を収めてきた。
例によって最も不調な四半期となる期間ではあるが、iPhone販売が予想に届かなかったことは、ウォール街を動揺させ、Appleの株価は時間外取引で6.4%も下落した。これまでに、2015年以降の株価は18%上昇していた。
Cook氏は電話会議で、「どのように見られようとも、われわれは非常に優れた成果を収めた」と述べた。「われわれから見ると、iPhoneはずば抜けている」(Cook氏)
またCook氏は、自身の主張の裏付けとして、(アナリストの予想を下回ったとはいえ)前年同期比35%増となったiPhoneの販売台数にも言及した。iPhoneは、広範なスマートフォンの販売台数を容易に上回っており、西欧、韓国、中華圏での成長が著しいとしている。
同氏はさらに、iPhoneユーザーの27%が最新モデルの「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」にアップグレードしたにすぎないとし、その点について「非常に楽観的な兆候だ(中略)まだ多くのユーザーをアップグレードに向かわせる余地がある」と付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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