頭で考えるだけでロボットを操縦できる技術が家庭にまでやってくる。クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中の「ThynkBot」は、脳波で操作するロボット玩具だ。
ThynkBotは、2輪自立走行するロボット、脳波を検出するヘッドセット、脳波を解析してロボットへコマンドを送信するスマートフォン/タブレット用アプリケーション「ThynkWare Innovation ThynkBot」で構成されるシステム。「前に進め」と考えれば前へ進み、「後ろに戻れ」と考えれば後ろに戻るという。操縦に慣れてくると、右や左に曲がれるようになる。
使い方はこのように簡単なため、子どもから大人まで年齢を問わず楽しめる。Kickstarterのキャンペーンページに掲載されている紹介ビデオには、5歳の子どもがThynkBotを上手に動かす様子が映っている。
ThynkBotを開発したThynkWare Innovationは、この脳波による制御技術をロボット玩具で利用するだけでなく、iOSやAndroid、Windows、Raspberry Pi、Arduino、RFduino、Node.JSなどさまざまなプラットフォームに対応させる取り組みを進めている。そして、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の活動を支援するデバイス、家庭用のリモコン、ゲーム、自動車などに応用したい考え。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月21日まで。目標金額は10万ドルだが、記事執筆時点(日本時間7月22日11時)でまだ270ドルしか集まっていない。
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