凸版印刷とハコスコは7月21日、バーチャルリアリティ事業での業務提携に合意したと発表した。凸版印刷が提供する販促向けバーチャルリアリティソリューション「VRscope」と、ハコスコが提供するバーチャルリアリティサービス「ハコスコ」をベースに、簡易型ビューアやその専用コンテンツの制作と配信について共同で事業を推進するという。
VRscopeは、スマートフォンに配信した360度パノラマの動画や静止画コンテンツを、専用のビューアにセットして鑑賞することで、立体感や臨場感のあるバーチャルリアリティコンテンツを体験できるというもの。
ビューアの形状は、視野が覆われるために没入感を得やすい「VRscopeボックスタイプ」と、組み立て式で製造と配布が容易な「VRscopeカードタイプ」の2種類をラインアップ。ビューアの表面デザインや印刷に加え、凸版印刷がこれまでに培ってきた高精細CG技術を活用したコンテンツの企画や制作から配信まで、ワンストップでの提供を可能にしているという。
イベントや商品プロモーション、雑誌のノベルティなどのような販促用途での利用を想定し、住宅や自動車、観光、出版などあらゆる分野の企業向けに販売している。
一方、ハコスコは、ダンボール製のバーチャルリアリティビューアとスマートフォンを使って、手軽にバーチャルリアリティ体験ができるもの。ダンボール製ビューアという特性を生かし、ユーザーがカスタマイズしたり、事業者が映像とセットでハコスコ本体を広告メディアとしてプロモーションに活用したりできる特徴がある。
撮影した動画を共有したり、共有された動画を楽しめる360度パノラマ動画の共有サービス「ハコスコストア」も提供している。
凸版印刷とハコスコは今後、両社が保有する簡易型ビューアやバーチャルリアリティコンテンツを組み合わせたソリューションを、企業向けの販促プロモーションから個人向けのエンターテインメント領域まで幅広く提供していく計画だ。
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