「Optimizilla」は、画質を保ったままJPGおよびPNG画像のファイルサイズを圧縮できるツールだ。最大20枚を同時にアップロードできることに加えて、プレビューを見ながら圧縮率をスライダーで自在に調整できる使い勝手のよさが売りだ。
使い方は簡単で、圧縮したい画像をまとめてドラッグ&ドロップするだけ。アップロードおよび圧縮が完了すると、それぞれのサムネイル画像の上に、ファイルサイズが何%縮小できたかが表示される。ファイルのダウンロードは個別にできるほか、ZIPファイルで一括ダウンロードすることも可能だ。画像は1時間が経過すると自動的に削除される仕組みになっている。
本サービスの特徴は、圧縮率が自在に変更できることだ。スライダーを動かすことで「クオリティ」の数値を100から10まで変更できる(デフォルトは90)。同種のサービスは等倍でしかプレビューが表示できず、オンラインで細部を見比べられないことがほとんどだが、本サービスのプレビュー機能は拡大表示にも対応しているので、ブラウザの画面上でオリジナルとの細かな違いを見比べながら圧縮率を変更し、画質に影響が出たと感じたら元に戻すといった調整も容易だ。
今回試してみたところ、デフォルト値(90)の場合、1.1MバイトのJPGファイルが666Kバイトに、329KバイトのPNGファイルが80Kバイトに圧縮された。これだけなら圧縮率が固定されたほかのサービスと大差ないが、本サービスはここからスライダーを調節して圧縮率を変更することで、最大53Kバイトまでの圧縮が可能だ。画質はスライダーを動かすたびにプレビューが生成されるので、待たされる時間もほとんどない。調節が終わったら右下の「適用」をクリックすることでファイルに反映させ、ダウンロードすればよい。
あえてない機能を挙げるとすれば、オンラインストレージに直接保存できる機能や、画像サイズを変更する機能だが、これについてはなくても特に気にならないというユーザーも多いだろう。個人的には、ある画像に適用した圧縮率をほかの画像にも一括適用する機能が欲しいと感じるが、圧縮率の数値自体は明示されているので、枚数がそれほど多くさえなければ、ほかの画像に同じ圧縮率を適用するのはそれほど手間ではない。この種のサービスの中では珍しく日本語のインターフェースを備えており、安心しておすすめできるサービスといえるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」