自分の近くにいて同じアプリを使っている人を探すのが、これまでよりもはるかに簡単になりそうだ。Googleは米国時間7月14日、近接通信を支援する「iOS」および「Android」アプリ向けのAPI「Nearby」をリリースした。
Nearbyを有効にしたアプリは、Bluetooth、Wi-Fi、そして人間の耳には聞こえない音を使って、複数ユーザーとアプリの間でデータを見つけ、共有できるようになる。
Googleは、すでにNearbyの前身となるものを同社の「Chromecast」の「ゲストモード」に採用し、「Google Play Games」内で互いに近くにいるプレイヤーたちのペアリングに使っていた。同社は今回、このAPIをサードパーティーの開発者らに公開し、2つの主要モバイルプラットフォーム向けのアプリに組み込めるようにした。
このAPIについて発表したブログで、Googleはいくつかのソフトウェアパートナーの導入例を紹介した。
たとえば、「edjing」というアプリを使っているDJは、自分のトラックプレイリストを室内の誰とでも簡単に共有できる。また、人気のポッドキャストアプリ「Pocket Casts」もNearbyを採用している。これによって、近くにいるPocket Castsのユーザーが何を聴いているかがわかり、ユーザー間で共通のポッドキャストが強調表示されるようにもなる。
Nearbyを機能させるには「Google Play Services 7.8」が必要になるが、Googleのアカウントは不要だ。また、このサービスはオプトイン方式となっており、アプリがNearby APIを呼び出したとき、ユーザーはその近接共有のアクセスを許可するか、あるいは拒否するかの選択を促される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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