Slackは米国時間6月24日、シリコンバレーで長年の実績を持つApril Underwood氏を新しいプラットフォーム担当責任者に任命すると発表した。同サービスは(少なくともテクノロジ業界では)誰もが絶えず話題にしている感がある、社内コミュニケーションツールだ。
「LinkedIn」のプロフィールによると、Underwood氏は以前、Twitterで4年以上にわたり製品担当責任者を務めていた人物だ。
同氏はTwitterで働く前に、Googleで2年以上にわたって製品チームを指揮し、「Google Maps」「Google News」「Google Groups」、さらには「Blogger」や検索サービスなどのおなじみの製品を手掛けていた経歴も持っている。
Underwood氏は、開発やエンジニアリングの経験も豊富で、Intel、Apple、Travelocityでそれに関連する経歴を積んでいる。
サンフランシスコを拠点とする新興企業のSlackは2014年2月に創業して以来、従業員数が180人を超えるところまで成長してきた。
同じく24日に、Slackは1日あたりのアクティブユーザー数が110万人を超え、有料会員数が30万人を上回ったとの実績を発表した。
同社はほかにも、同プラットフォームで送信されたメッセージ件数は推定で1週間あたり3000万件にのぼると述べている。
企業価値のさらなる裏付けとして、Slackは、年間の経常収益がすでに2500万ドル以上に達したことも明らかにした。
Slackは、2015年内に統合先がさらに増える予定だとしているものの、最高経営責任者(CEO)で共同創業者のStewart Butterfield氏は事前に用意された声明の中で、「唯一の問題点は、ベンダー数の増加に伴い、フラグメンテーションが進んでいることだ」と認めている。
Slackは今後、こうした問題点を収集したクラウドベースの社内プラットフォームになると、Butterfield氏は示唆している。
新任のUnderwood氏は、プラットフォーム関連の製品の中でも、まずはSlack APIの統合や開発者の対応などを担当する予定だ。
Slackはすでに上々のスタートを切っており、大手テクノロジ企業から、大手と同様の話題性を持つ成長中の未上場企業まで、統合先は90万件以上にのぼる。こうした統合対象となっているサービスには、「Google Drive」「Hangouts」「GitHub」「Zendesk」「MailChimp」「Stripe」などが含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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