Twitterは株主らから多少の圧力を受け、Twitterサービスの運営に「フルタイムで専念する」最高経営責任者(CEO)を探していると述べた。創設者のJack Dorsey氏に対するメッセージも込められているのかもしれない。Twitterの取締役会は米国時間6月22日、CEO選出委員会を設置し、退任するDick Costolo氏の後任者探しをエグゼクティブサーチ企業Spencer Stuartに依頼したと発表した。取締役会は、Twitter社内と社外の両方の候補者を検討し、必要な時間をかけて適切な人物を見つけるつもりだと述べた。
Twitterの共同創設者で会長を務めるDorsey氏が7月1日付けで暫定CEOに就任するが、同氏が永続的なCEOに収まるのではないかという憶測が流れている。Dorsey氏はこれについてコメントを避けていた。しかし、フルタイムで専念できる人物を探すという取締役会による声明の文言には、CEO探しで使われる決まり文句以上の意味合いが込められているのかもしれない。Dorsey氏がモバイル決済の新興企業SquareのCEOも務めていることを暗に指摘している可能性がある。Dorsey氏が候補ではないことを示唆しているのか、あるいは、同氏がSquareのCEOを辞職すべきだとほのめかしているのかはわからない。
CEO交代の対応が「ずさんで、わかりにくい」とChris Sacca氏が述べたことを受け、Twitterはすばやく動いている。Sacca氏は、Twitterに初期の時代から多額の出資をしている投資家の1人だ。これに対し、Twitterは22日、「緊迫感」を持って取り組んでいると述べた。
Costolo氏は6月11日にCEO辞任を発表した。同社の業績が繰り返しウォール街の投資家らの期待を下回っていたことを受け、発表前の数カ月間にわたって憶測が流れていた。同氏は取締役に留任する。
Twitterは2013年の上場以来、ウォール街の期待に応えられずにいる。同社は新製品を構築して、さらなるユーザーを引き込むことができていないと、アナリストらは述べている。Twitterの筆頭社外取締役でCEO選出委員会の会長を務めるPeter Currie氏は22日、新しいCEO探しに取り組む間、取締役会はDorsey氏の統括能力に「絶大の信頼」を寄せていると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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