テニスの世界4大大会の一つであるウィンブルドン選手権が、英All England Lawn Tennis and Croquet Club(AELTC)で来週開幕する。現在ATP世界ランキング5位の錦織圭選手が参加する同大会は、米IBMの人工知能(AI)「Watson」も公式サイトで大活躍しそうだ。IBMは「サイト運営スタッフの横に世界最高のテニス専門家を座らせているようなもの」と説明する。
公式サイトのバックグラウンドでは、ストリームコンピューティングを実現するソフトウェア「IBM InfoSphere Streams」と、ビッグデータを参照して人間と質疑応答する「Watson Engagement Advisor」を組み合わせ、サイト運営スタッフの作業を支援する。具体的には、スタッフが自然な言葉で質問すると、試合の進行状況に応じてプレーが分析されたり過去のデータが提供されたりするので、ほぼリアルタイムにテニスファンへ興味深い情報を発信できる。
IBMは、クラウドコンピューティングや分析システム、モバイル、ソーシャル、セキュリティなどの技術を組み合わせ、ウィンブルドン公式サイト全体を運営する。Watsonを活用して情報提供するだけでなく、試合スコアの配信、SNSへの投稿などを処理し、サイバー攻撃からの防御も行う。
なお、IBMが運営を担当した2014年の大会公式サイトには、世界中から6300万回のアクセスがあった。
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