IBMは、医療関連企業がAppleのウェアラブルデバイスから収集された患者データを分析するのを支援する新テクノロジの開発のために、Appleを含む複数の企業と提携した。
IBMは米国時間4月13日、「Watson Health Cloud」を発表した。Watson Health Cloudはクラウドベースのプラットフォームで、医療分野の研究者が患者データを保存および共有できるようにするだけでなく、IBMのデータマイニングとアナリティクス機能へのアクセスも提供する。Watson Health Cloudは、「Watson」の名前を米クイズ番組「Jeopardy」の多くのファンに知らしめたコグニティブコンピューティング能力を活用する。同プラットフォームは、Appleの「ResearchKit」と「HealthKit」で収集できる膨大な量の消費者の健康データを利用する。
IBMのリサーチ&ソリューションズポートフォリオ担当シニアバイスプレジデントのJohn E. Kelly III氏は声明の中で、「当社は保健医療業界に長年携わり、同業界のことを深く理解しているので、医師と研究者がAppleのHealthKitとResearchKitのデータを通して利用可能な洞察を最大限に活用できるように支援することができる。IBMのセキュアなデータストレージとアナリティクスソリューションを利用することで、医師と研究者はこれまで不可能だった規模で、消費者の健康と行動に関するデータから得たリアルタイムの洞察を活用できるようになるだろう」と述べた。
今回のIBMとの提携にAppleとともに加わる企業としては、Johnson & Johnson、そして、医療デバイスメーカーのMedtronicの名前も挙がっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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