初代「iPad mini」の時代が幕を閉じた。
普通サイズでお手頃価格のタブレットを求める消費者に対し、iPad miniの同バージョンはもうAppleのウェブサイトでは販売されず、直営店からも姿を消す。
それに代わって提供されるのは、「iPad mini 2」と「iPad mini 3」や、それよりも大きめの「iPad Air」と「iPad Air 2」で、すべてにより鮮明な「Retina」ディスプレイが搭載されている。
初代iPad miniは、iPad mini 3が発売された2104年10月以降、249ドルからというApple製タブレットとしては最安値の価格で販売されていた。
Appleは、Retinaディスプレイを搭載しないこのiPad miniモデルの販売を終了することを認めた。「これで、iPad miniとiPad Airのすべてのモデルに、Appleが設計した64ビットCPUと高解像度のRetinaディスプレイが搭載されていることになる」とAppleの広報担当者は述べた。
iPad miniのラインナップの変更を最初に報じたのは、ブログメディア9to5Macだった。
Appleは2012年10月にiPad miniをリリースした。当時は大型スマートフォンの人気が高まり始めた頃で、7.9インチ画面を搭載するiPad miniは直ちに、9.7インチの通常サイズの「iPad」とは一線を画す存在となった。調査会社IHS Technologyによると、一時はApple製タブレットの中で最も人気が高く、iPad出荷台数の60%を占めていたこともあったが、2015年第1四半期には、初代iPad miniの割合は17%未満にまで減少していたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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