初代「Apple Watch」がようやくApple Store実店舗で販売され始めたばかりだが、次期モデルに対するAppleの計画に関する報道が既に浮上している。9to5 MacのMark Gurman氏によると、「FaceTime」カメラが搭載され、スタンドアロンのWi-Fi接続が改良されるという。
「Appleは現時点の計画として、ビデオカメラを『Apple Watch 2』の上部ベゼルに組み込み、ユーザーが移動中にウォッチ上でFaceTime通話を発受信できるようにするつもりだ。同社は、6月に入って開催されたWWDC(Worldwide Developers Conference)で『watchOS 2.0』を発表した際に、Apple WatchのFaceTime機能を強化する意向を示唆していた」
FaceTime機能が追加される可能性が高いというGurman氏の指摘は正しいと筆者は思う。
Appleは6月上旬のWWDCで、watchOS 2ソフトウェアでFaceTime音声通話がサポートされる予定だと述べていた。FaceTime音声通話は、現行のハードウェアで可能である。FaceTimeの全機能のサポートに向けてビデオ機能を追加するというのは論理的なステップだ。そのためには、現行のApple Watchには搭載されていないビデオカメラが必要になる。
次期Apple Watchはやはり、「iPhone」のアクセサリとして位置付けられる可能性が高いが、iPhoneへの依存度は低下する可能性がある。
現在Apple Watchは、Bluetoothの通信圏内にない場合はWi-Fiを使用してiPhoneと通信できる。データ転送の一部、特にメッセージング用のデータ転送を移すというのは、理にかなっている。Appleは既に、「Continuity」によって類似の機能を提供している。Continuityは、例えばiPhoneのメッセージや通話を「iPad」や「Mac OS X」コンピュータに転送したりするための手段である。
Gurman氏の情報筋らは、Apple Watch 2がリリースされるのは2016年としており、筆者もその可能性が高いと思う。それよりも早いと、初代バージョンを購入した顧客が驚いて激怒する恐れがある。またGurman氏は、Appleが他の金属を採用するモデルを検討しているとも述べている。それによって、549〜599ドルのステンレススチール製モデルよりも高く、貴金属を使用するモデルよりは低い価格のモデルを提供するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」