オラクルの第4四半期決算、5%減収--ドル高とソフトウェア不振が響く

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2015年06月18日 10時30分

 Oracleが米国時間6月17日に発表した最新の決算報告は、強いドルの影響を受け予想を下回る内容となった。

 Oracleの2015会計年度第4四半期決算は、純利益28億ドル、1株あたり利益は78セントとなり、売上高は107億ドルとなった。

 金融アナリストの予想は1株あたり利益87セント、売上高は109億5000万ドルだった。

 これは前年同期比の5%減となるが、Oracleはドル高がなければ3%増だったとしている。

 それでも、新規ソフトウェアライセンス売り上げは前年同期から17%減少しており、これが原因としてもっと注目されてもよいだろう。ソフトウェアとクラウドの売上高は合計で84億ドルに達した。これは前年同期比6%減だが、恒常通貨ベースでは2%の成長だったという。

 Oracleはこのところクラウドの強調に多くの時間を割いている。Oracleによると今四半期、新たに1217のSaaS顧客を獲得したという。

 今期の報告書でOracleの最高技術責任者(CTO)、Larry Ellison氏は、2015年度にSaaSとPaaSで新たに15億ドルから20億ドルの売り上げを獲得する目標を改めて掲げている。これによりライバルのSalesforce.comをおさえて市場を制覇することを狙う。

 最高経営責任者(CEO)のMark Hurd氏は「われわれのクラウド事業はすでに数十億単位に達しており、さらに成長を遂げることができた。SaaSとPaaSの売り上げは、恒常通貨ベースなら最大で60%増となっていた。クラウドでの主要な競合他社と比較すると、他社の売り上げはそれぞれ44%、22%減少する予想だ」と述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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