医療や福祉領域のITビジネスを展開するエストコーポレーションは6月19日、すぐに診察可能な内科の検索と来院受付ができるiOSアプリ「ソクミテ」を公開した。ユーザーの利用料、医療機関の導入費用は無料。医療機関は、基本情報と空いている時間帯をヒアリングシートに記載し、アカウント登録をすることでサービスを導入できる。
当初の対象エリアは新宿区のみで、エリア内の内科の60%(約90件)を掲載。今後、8月までに渋谷区、港区に広げ、同時に医療機関側の自由登録を開始して主要都市を中心に全国へ拡大していく。2016年1月頃をめどに東京都23区全域に対応させる計画だ。
アプリ内に広告を掲載して収益を上げる予定。「ゲームの広告などではなく、花粉の時期にはマスクの広告など、ユーザーにとって有益な情報となる広告を導入する」(担当者)としている。
エストコーポレーションが実施した調査によると、東京の勤労者の32%(約229万人)が病院に行きたくても行けておらず、その約半数が「今行ける病院を探せない」ことを理由に挙げているという。次いで「病院の待ち時間が長い」との意見が多く、腹痛などの症状が発生してもすぐに医者に診てもらうことが難しい状況にあるそうだ。
なお、同社子会社のエストドックでは2013年11月から、医療機関の検索サイト「エストドック」を運営している。医療機関の診察希望時間帯を指定して予約できるもので、全国の歯科、内科、産婦人科、小児科、皮膚科、眼科が対象。掲載された約15万5000件のうち約4000件はネット予約に対応しているという。
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