Samsung SDI、家庭向けオールインワン蓄電システムを発表

 電気自動車向けリチウムイオンバッテリなどを手がける韓国Samsung SDIは、ドイツのミュンヘンで開催中の太陽エネルギー利用関連の展示会「Intersolar Europe 2015」において、家庭向け蓄電システムを発表した。太陽光発電インバータ、バッテリ用交直変換装置、蓄電用リチウムイオンバッテリの3コンポーネントを1つのオールインワン製品として提供するもの。


Intersolar Europe 2015で発表された蓄電システム

 このシステムは、太陽電池で発電される直流電力を交流電力に変換することなくバッテリに蓄電できるため、太陽エネルギーを無駄なく効率よく溜められるという。今回発表した製品は、電力容量が5.5kWhと8.0kWhの2種類。3.6kWhの既存製品と合わせることで、ドイツの家庭向け蓄電システム市場の全セグメントをカバーできるとしている。

 オールインワン製品であるため、システムの構成コンポーネントを最適に組み合わせることが可能で、性能やデザイン、価格の面で競争力が極めて高いそうだ。全システムが1つのボディに納められており、設置が容易で場所も取らない。

 なお、家庭用蓄電事業には、米国の電気自動車メーカーであるTesla Motorsも参入を表明している。

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