欧州宇宙機関(ESA)と、国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士がテレロボティクスによる握手に成功し、地上と宇宙を結ぶコミュニケーションに新たな境地を切り開いた。
オランダを拠点とするESAは現地時間6月5日、YouTubeに新たな動画を公開し、地上とISS間で握手とフォースフィードバックによるコミュニケーションに初めて成功した様子を紹介している。この短いクリップ映像からは、ESAのテレロボティクスチームがあらゆる準備を整え、ISSに搭乗中のTerry Virts氏と協力し、発生したソフトウェア障害を解決する様子が見て取れる。デバイス同士の通信に必要なソフトウェアを再インストールした後、Virts氏とESAのテレロボティクス専門家Andre Schiele氏が遠隔操作による握手を初めて交わした。
いわゆる「宇宙インターネット」と呼ばれる通信技術を映像で見るのは、実はこれが初めてではない。例えば、2014年8月には、ESAの宇宙飛行士Alexander Gerst氏がISSに搭載されたコントローラを使ってオランダの地上にある探査機を遠隔操縦した。それでもやはり、今回の映像はすべてが極めて印象的であり、エンジニアとロボティクスの専門家がユニークかつ革新的な方法で技術を披露し、テストする様子を見るのは興味深いものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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