Appleが、同社の販売するスピーカ「Beats Pill XL」を購入したユーザーに対し、防火安全上の恐れがあるため使用を停止するよう呼びかけている。
Appleは米国時間6月3日、問題のスピーカを自主回収し、購入代金をユーザーに返金すると発表した。同社によれば、ごくまれに、スピーカのバッテリが過熱して防火安全上の問題が発生する可能性があることが判明したという。Beats Pill XLスピーカは、前面のスピーカグリル部分に「b」のロゴが、背面のハンドル部分に「beats pill XL」の文字が入っているのが特徴で、色はブラック、メタリックスカイ、ピンク、チタニウム、ホワイトの5色がある。
問題のスピーカを購入したユーザーは、325ドル(日本では3万9000円)の返金が受けられる。本製品自体はAppleのウェブサイトで299ドル(日本では3万円)で販売されていることから、同社は少し多めの金額を返金することで、今回の件に不満を抱いているユーザーの気持ちをなだめようとしているようだ。このスピーカを購入した人は、Appleの「Beats Pill XL スピーカー自主回収プログラム」ページにアクセスし、製品をAppleに返品する方法や、Apple Storeクレジットまたは銀行振込で3万9000円分の返金を受け取る方法を確認できる。
米消費者製品安全委員会によると、Appleではこれまでにこのスピーカが過熱したという報告を8件受けているとのことで、うち1件ではユーザーが指をやけどし、もう1件ではユーザーのデスクが損傷したという。この自主回収の対象となる販売済みの製品の数は、米国で約22万2000台、カナダで約1万1000台にのぼっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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