ソフトバンクと韓国でEコマースサイト「クーパン」を運営するForward Venturesは6月3日、ソフトバンクの子会社がクーパンに対し10億ドル(約1240億円)の出資を行うことに合意したと発表した。
クーパンは、モバイルを活用した配送サービス。モバイルアプリケーションは2500万以上のダウンロード数の実績があり、現在全売上高の75%とアクセス総数の85%がモバイルユーザーだという。
同取引は7月上旬に完了する見込みだとし、Forward Venturesはこの資金調達により、注文から入金に至るまでのサービス、同日配送ネットワーク、先進的なモバイルアプリケーションの革新を促進させ、これらの取り組みをさらに強化していくとしている。また同社によると、シリコンバレー、シアトル、上海、ソウルにある事業拠点の研究開発機能を拡大していく予定だという。
なお、この取引に関しソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は、「ソフトバンクは、“情報革命で人々を幸せに”という理念を共有している世界中のインターネット企業と革新的な起業家を支援することで成長を目指しています。ソフトバンクは、クーパンがEコマースの革新をさらに進めていけるようにサポートできることを心からうれしく思います」とコメント。
クーパンの創業者でCEOのボム・キム氏も、「ソフトバンクが長期的なパートナーとなり、同社の持つグローバルな知見と幅広い事業ネットワークが当社のさらなる成長を促進してくれるだろうとうれしく思います。世界的規模でIT業界への投資を行う同社からの出資は、当社にとっても重要な節目となります。財務体質の強化や事業展開への柔軟性を確保してくれるものであり、お客様へ直接お届けするオンラインショッピングとはどうあるべきかについて再定義できる良い機会になると思います」とコメントしている。
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