Googleは米国時間5月28日、開発者会議「Google I/O」で、うわさされていた「Brillo」を正式に発表した。Brilloは、スマートホーム機器やモノのインターネット(IoT:Internet of Things)向けのプラットフォームで、「Android」をベースとする。
Googleのシニアバイスプレジデントを務めるSandar Pichai氏は28日、BrilloをGoogle I/Oで正式に発表し、その詳細についても少し語った。2015年第3四半期にBrilloの開発者向けプレビュー版をリリースし、第4四半期には「Weave」が登場するという。Brilloは、ユーザーがおそらくは複数の機器を制御するために使用するOSと、Weaveと呼ばれる「通信レイヤ」で構成される予定だ。Weaveによって、サポート対象のスマートホーム機器は他のスマート機器の状態(ドアに鍵がかかっているかなど)を把握して、ユーザーがプログラムしたオートメーションコマンドを介してそれに対応することができるようになる。
Pichai氏は、簡素化されたスマート機器の設定プロセスについても説明した。そのプロセスにより、ユーザーがスマートフォン上で機器を選択するだけで、その機器が、Brillo/Weave対応の他の機器を自動的に検出して接続する。同氏によると、Brilloは、無線規格としてWi-FiとBluetooth 4.0をサポートし、「Nest Learning Thermostat」を提供するGoogle傘下のNest Labsによる「Works with Nest」デバイスファミリに対応するという。
Brilloは、Googleがこの1年ほどの間推進してきた新しいメッシュネットワーク規格「Thread」もサポートする予定だ。
この発表では明らかにされていないことが多数ある。Brilloは、Androidでスタンドアロンのアプリとして存在するのか、あるいは別のものとなるのかというのは疑問の1つだ。Pichai氏は、Brilloのクロスプラットフォーム対応について述べたが、どのプラットフォームが該当するのか明らかにしなかった。もし、それがBrilloアプリのiOS版を意味するのであれば、Appleが準備しているスマートホームデバイスプラットフォーム「HomeKit」を利用するデバイスと連携するとした場合、Appleがどういった連携を許可するのかというのは興味深いものとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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