長年にわたりAppleのデザイン担当シニアバイスプレジデントを務めてきたJony Ive氏が、新設された役職である最高デザイン責任者に任命された。同社の最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏が従業員宛てに送付したメモで明らかになった。 9to5macが公開したこのメモによると、Ive氏は、この新たな役職でも引き続きAppleのハードウェアおよびソフトウェア各デザインチームを担当するものの、日々の管理者としての責務の一部は、米国時間7月1日よりそれぞれの部署を新たに率いる2人の幹部に引き継がれるという。
Ive氏は、Appleの直営店やカリフォルニア州クパチーノで建設中の同社新キャンパスのデザインなど、その他の任務に注力することになる一方で、管理上の任務は、インダストリアルデザイン担当の新バイスプレジデントでありハードウェアを担当するRichard Howarth氏と、Appleの新しいユーザーインターフェース担当バイスプレジデントのAlan Dye氏の2人に委ねられる。
48歳のIve氏は、1992年に正規従業員としてAppleに入社し、Appleの共同創設者Steve Jobs氏が1997年に同社に復帰した後は、インダストリアルデザイン部門の責任者に就任した。Appleは、Ive氏の指揮下で、「iMac」「iPod」「iPad」といった象徴的な製品の数々を生み出してきた。
Jobs氏とIve氏は親しい友人とされ、しばしば昼食を共にしたり、さまざまなApple製品に共同で取り組んだりすることも多かった。Jobs氏はまた、デザイン面ですぐれた才能を持つIve氏を高く評価し、Jobs氏が2011年に死去する直前に引退した際には、Ive氏はその数少ない後任候補に挙げられていた。
2012年にはIve氏のデザイン関連の責務は拡大してソフトウェアも加わり、Ive氏はヒューマンインターフェースという新設部門の責任者に就任した。「インダストリアル」という言葉が同氏の肩書きから外されたのは、2013年のことだ。
米CNETはAppleにコメントを求めたが、米国では現在、祝日と週末を合わせた連休のため、直ちに回答は得られていない。
今回の昇進は、The Telegraphの記事で最初に報じられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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