Googleが全てをウェブに接続したいと考えるのは、それほど驚くことではない。結局のところ、特にGoogleの検索やアプリでウェブの利用が増えれば、同社はより多くの情報が得られる。そうなれば、ターゲティング広告を通じて得られる収入も増える可能性がある。
それより意外とも思えるのは、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)に特化したGoogleの新しいプラットフォームだ。The Informationは、Googleがまさにそうした理由から「Brillo」という名称のソフトウェアに取り組んでいると報じた。筆者は、「Android」あるいは少なくともその一部がIoTの基盤プラットフォームになるかもしれないと思っていた。
しかし、おそらくAndroidは「重すぎる」のだろう。
つまりAndroidは、スマート照明スイッチ、ガレージドアオープナー、ドアベル、スマート電気メーターに比べて、ハードウェアへの要求が高いということだ。デバイス上のBrilloがわずか32~64Mバイトのメモリで動作するのに対し、スマートフォンは最低でも10倍かそれ以上のメモリが必要だ。
Googleは実際、過去にも同じような道をたどったことがある。「Android@Home」を覚えているだろうか?覚えていなくても仕方がない。このプラットフォームは開発者向けイベントGoogle I/O 2011で発表されたものの、具体的な製品になることはなかった。
しかし、その後の4年間で状況は大きく変わった。
現在では、たとえばAppleが2014年6月に発表した「HomeKit」プラットフォームをサポートする各種製品も登場しつつある。また、1月に開催された2015 International CESの基調講演では、サムスンが「Tizen」ソフトウェアを同社のIoT戦略の中心に据えると発表した。この分野の競合は増えており、そこでは具体的な進歩が見える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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