「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」と名付けられる可能性が高い2015年の「iPhone」は、背面カメラのピクセル数が現在の8メガピクセルから12メガピクセルに増える、と市場調査会社IHS中国法人の最高経営責任者(CEO)であるKevin Wong氏は述べている。Wong氏は現地時間5月14日、中国のソーシャルネットワーク「新浪微博(Sina Weibo)」への投稿でこれを主張した。Wong氏の言葉が事実であれば、2011年の「iPhone 4s」リリース時に5メガピクセルから8メガピクセルに増やして以来初めて、Appleが主力スマートフォンのカメラのピクセル数を増強することになる。
だが、ピクセル数の増加は代償を伴うとWong氏は指摘する。ピクセル数を増やすために、Appleは各ピクセルのサイズを小さくすることになるからだ。なぜそれが悪いことかもしれないのか?ピクセルサイズが小さくなると1ピクセルあたりの受光量が低下し、特に低光量下で撮影された写真ではノイズが増えて画質の低下につながる恐れがある。つまり、ピクセル数の増加とピクセルサイズ縮小との間にトレードオフが存在する。
それでも、ピクセル数が多いほど高画質なのだろうか?ピクセル数以外の要因も関係してくるのだろうか?
「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」は8メガピクセルのカメラを採用しているが、いずれも高画質の写真を撮影できるとされてきた。Appleはこれまで、ピクセル数をどんどん増やしていく一般的な傾向とは一線を画し、iPhone 6 Plusではオートフォーカスや光学式手ぶれ補正を向上させるなど、他の機能に取り組んでカメラの性能を高めてきている。したがって、画素サイズを縮小してピクセル数を増やすとしても、同社は別の方法でカメラを強化して高画質の写真が撮れるようにすると見られる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」