iPhone 6/6 Plusでは、画面サイズが従来よりも大きくなったため、持ち歩いたり長時間持って話したりするといった動作は、若干しにくくなったかもしれない。しかしその分、文書を作成したり、プレゼン資料を作成したりするといった作業はかなりしやすくなった。そこで今回は、オフィス系アプリの中でも、プレゼンテーションに関連するアプリを5つ紹介する。
Explain Everything (360円--7月6日現在)Explain Everythingは、スライドだけではなく、ビデオを撮影したり音声を録音したりして、スクリーンキャストを作成できるアプリだ。主に、教育分野で使用されることが想定されているが、ビジネスにも活用できる。スライドを1枚ずつ作成して1つのプレゼンテーションを完成させる従来の方法よりも、クリエイティブでインタラクティブなプレゼンテーションを作成できる。iPhoneとiPadの両方で使用できるユニバーサルアプリだ。
作成したプレゼンテーションは、画像やPDFとして書き出せるほか、MP4形式のビデオとして、ローカルに保存できる。また、Evernote、Dropbox、YouTubeなどのクラウドサービスに直接書き出すことも可能だ。
Keynoteは、スライドを作成するためのApple純正アプリだ。純正だけあって、iPhoneでも見栄えのするスライドを簡単に作成できる。iCloudを介してMacやiPadなどとデータを同期できる。ただし、Macで作成したスライドをiOSデバイスで開くと、フォント情報がないために代替フォントで表示されることがある。
Keynoteには、標準およびワイドサイズそれぞれに、30種類のテンプレートがそろっている。どれも、シンプルで使いやすいものばかりだ。作成したプレゼンテーションは、Keynote形式のほか、PDFおよびPowerPoint形式で書き出すことが可能だ。また、Wi-FiまたはBluetoothに接続されているMacまたはiOSデバイスのKeynoteと接続して、リモートコントローラーとして使用することもできる。
SlideShark Presentation AppはPowerPoint形式のスライドを読み込んで、PCで作成した通りに表示し、プレゼンテーションの手助けをしてくれるアプリだ。SlideSharkのアカウントを作成して、セキュリティで保護された専用のサーバにスライドをアップロードするか、メールに添付されているスライドをSlideSharkで開いて使用する。SlideSharkのサーバ以外にも、Dropbox、OneDrive、Boxなどのクラウドドライブからファイルをダウンロードすることも可能だ。
プレゼンテーション中は、画面を長押ししてポインタを表示したり、マーカーを表示して画面に直接書き込みしたりできる。iPhoneをリモートコントローラとして使用することも可能だ。
Googleスライドは、Googleのスライド作成用アプリケーションをiOSデバイスで利用するための公式アプリだ。テンプレートなどはないため、シンプルな白色のスライドのみを作成できる。PowerPoint形式のファイルは表示できるが、Keynote形式のファイルは開けない。テキスト、図形、線は追加できるが、写真やビデオなどは、追加できないため、これらを追加したい場合は、PCのウェブアプリケーションを利用して作成しておく必要がある。
ゼロからスライドを作成するという目的では、Keynoteより劣るが、Googleドライブからファイルを読み込める点と、PowerPointファイルを表示して編集できる点は評価できる。アプリ版はプレゼンテーションのメインに使用するというよりも、バックアップ的なツールとして用意しておくのがいいかもしれない。
Microsoft PowerPointは、その名の通りMicrosoft PowerPoint形式のスライド作成アプリだ。使いやすいシンプルなテンプレートが、標準およびワイドサイズそれぞれに20種類そろっている。図形やテキストボックス以外にも、写真や表、ビデオを挿入できる上、さまざまな効果を付けられるので、小さな画面でもある程度凝ったスライドを作成できる。
OneDriveのみならず、Dropboxと連携して、ファイルのダウンロードやアップロードが可能なため、Dropboxをメインに使用しているユーザーにも使い勝手が良い。SlideSharkのように、プレゼンテーション中に、ポインタを表示したり、マーカーを表示したりして画面に書き込める。
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