ウィジェットが便利なアプリ5選

 iOS 8から、通知センターの「今日」ページにアプリの一部の機能を表示できるようになった。これを「ウィジェット」と言うが、ウィジェットに対応しているアプリもかなり増えてきた。ただし、あれもこれもとウィジェットに表示していると、かえって見つけにくくなって不便になってしまうのも確か。そこで今回は、筆者がウィジェットを表示しておいて「便利だ」と感じたアプリを、厳選して5つ紹介する。

Yahoo!乗換案内 (無料:7月3日現在)

 Yahoo!乗換案内は、無料で乗換ルートを検索できることで人気のアプリだ。電車の駅名だけではなく、バス停からのルートも検索できたり、迂回ルートを検索したりすることもできる。他社製のアプリでは、有料オプションとなるような機能まで、すべて無料で使えるということで、非常に人気がある。Yahoo!乗換案内には、2種類のウィジェットがある。1つは「通勤タイマー」、もう1つは「クイック検索」だ。

 通勤タイマーは、あらかじめ登録してある自宅または職場の最寄り駅から、次に発車する電車の時間までをカウントダウン表示してくれる機能だ。アプリの場合は、カスタマイズ可能なテーマを背景に、大きく情報を表示してくれるが、ウィジェットには、コンパクトに情報が表示される。クイック検索では、現在地から自宅や職場などへの経路を、ワンタップで素早く検索できる。

  • ウィジェットには2種類の機能を表示できる。

  • 検索画面の左下にある丸アイコンをタップすると、通勤タイマーを表示できる。

ノート UpWord (無料:7月3日現在)

 UpWordは、メモに期限を設定することができるメモアプリだ。書いたメモは、各行を左にスワイプするだけで、行頭文字を付けてリスト化することができる。行を右にスワイプすると、取り消し線が付くので、タスクリストとして使うのに適している。テキストの全文検索にも対応しているほか、メモをEvernoteに書き出すこともでき、日常的に使うのに便利な機能が備わっている。

 UpWordのウィジェットには、期限を設定したメモのタイトルが表示される。ウィジェットでメモをタップすれば、UpWordが起動して、自動的に対象となるメモを表示してくれる。また、ウィジェットで、メモの行頭にある白丸をタップすれば、取り消し線が表示され、そのメモのタスクが完了したことになる。1行で済む用事なら、ウィジェットだけで確認から完了までを実行できる。

  • メモには、「3時間後」「明日」などの期限を素早く設定できる。

  • 「Prioritize」をタップすると、ウィジェット内でタスクを並べ替えることができる。

OmniFocus 2 for iPhone (4800円:7月3日現在)

 OmniFocus 2 for iPhoneは、高機能なプロジェクトおよびタスク管理用アプリだ。GTD(Getting Things Done)に基づいて設計されたタスク管理アプリであり、Inboxにタスクを収集した後、各タスクの優先順位と期限を決めて取り組むという流れで仕事がしやすいようにできている。Omni Sync Serverを利用して、Mac版やiPad版のOmniFocusと同期することができる。

 ウィジェットには、期限が迫っているタスクが表示される。OmniFocusを起動しなくても、直近で取り組まなければならないタスクが分かる上、タスクが終了したら、タスク名の右にある円をタップすると、完了のチェックマークを付けることができる。タスク名をタップすると、OmniFocusが起動して、該当するタスクの詳細を確認できて便利だ。

  • ウィジェットには、締め切りの迫っているタスクが3つまで表示される。右端の円をタップすると完了のチェックマークが付く。

  • その日のタスクとカレンダーの予定を一緒に見られるのもOmniFocusの利点だ。

Kindle (無料:7月3日現在)

 Kindleは、Amazonで販売されている電子書籍を読むためのリーダアプリだ。書籍内を全文検索したり、ハイライトを付けてSNSでシェアしたり、メモを入力したりと、読書を便利に楽しむための機能が満載で、Kindle専用デバイスがなくても、十分にKindleでの読書を楽しめるようになっている。

 ウィジェットには、最近読んだ本のタイトルと著者名が3冊分表示される。読書の進捗状況も、青い点の数で示されるので、同時に何冊も読んでいる場合に一目で進捗が分かって便利だ。続きを読みたい本のタイトルをタップすると、Kindleが自動的に起動して、読みかけのページが表示されるので、すぐに続きを読むことができる。Kindleをトップページに置いていない場合に役立つ。

  • Kindleでは、購入したKindle版電子書籍の中でも、デバイスで読む分のみをダウンロードして読む。

  • 直近で読んだ本が3冊分表示される。読書の進捗状況は青い点の数で表示されている。

Instapaper (無料:7月3日現在)

 Instapaperは、気になウェブ上の記事を保存しておくことができるアプリだ。Instapaper上では、テキストベースでシンプルに表示されるため、長めの記事を読むのに適している。もちろん、内蔵ブラウザで元のウェブページを見ることもできるほか、記事をシェアすることも簡単にできる。月額300円または年額3000円のプレミアム会員になると、テキスト読み上げ機能付きのプレイリストを作成したり、1カ月間の上限なしに記事をハイライトできたりするようになる。

 ウィジェットでは、Instapaperに保存された最新記事が3件まで表示される。Instapaperには、TwitterやRSSリーダ、ウェブブラウザなどのさまざまなソースからどんどん保存していくので、「今どんな記事を保存してあるんだ?」ということがウィジェットですぐ分かる。記事タイトルをタップすれば、Instapaperにジャンプして、記事の内容を読むことも簡単だ。

  • ウィジェットには最新3件のニュースが表示される。タイトルをタップすると、Instapaperが起動して記事の続きを読める。

  • シンプルなデザインで、記事を「読むこと」に集中できる。

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