MacBook Proには、DisplayPortをサポートするThunderBolt 2ポートが2つ用意されている。この2つのポートに4Kディスプレイをそれぞれ接続して、画面を拡張することが可能だ。4Kディスプレイを接続しても、MacBook Proと同じようにRetina解像度として利用でき、本体同様の美しい表示を得られる。たとえばDellの24型4KディスプレイP2415Qを接続すると、デスクではより広画面で作業を進められるようになる。
現在手元では、MacBook ProのThunderBolt 2ポートからディスプレイのDisplayPortに接続して使っているが、解像度を変えても、画面表示の遅延やマウスの移動などの問題は一切見られなかった。MacBook Pro 13インチモデルもDisplayPort 1.2をサポートし、4K解像度を60Hzで出力できるようになった。これにより、反応の早さが必要とされるアプリの使用にも耐えられる。
また、MacBook Proには標準でHDMIも搭載されている。こちらからも4Kのディスプレイやテレビなどに出力することができる。また前述の外付け4KディスプレイにもHDMI端子が備わっているため、DisplayPort経由と比べるとメリットは薄いが、HDMIケーブルを利用することもできる。そもそもRetinaディスプレイを採用していることもあるが、外部ディスプレイを活用する場合でも、MacBook Proは十分な性能を備えているといえる。
今回、最新のMacBook Pro 13インチモデルを1週間に渡って実際の仕事の中でレビューしてきた。結論から言うと、MacBook Pro 15インチから、大きな違和感なく、そしてほぼ手間もなく環境移行から通常業務をこなすところまでを体験できた。
映像や写真を扱わないユーザーにとっても、Retinaディスプレイを搭載するメリットを享受できる「仕事の道具として最適なマシン」と結論づけられる。
今回レビューしたのは128Gバイトのストレージを搭載したモデルだが、実際に購入するとしたら、512Gバイトモデルにするか、256Gバイトモデルにするか悩むところだ。もちろんストレージは多いに越したことはないのだが、これまで512Gバイトのマシンを使ってきた筆者ですら、必ずしも512Gバイトや1Tバイトまで用意しなくてもいいかもしれないという感触を得たからだ。
オプションではストレージの増量のほかに、プロセッサのアップデートも可能だ。標準構成ではCore i5 2.7GHzだが、クロックが高い2.9GHz、あるいはCore i7 3.1GHzを選べるほか、標準で8Gバイトのメモリを16Gバイトまで増やせる。
たとえば、ストレージではなくメモリを増量したモデルを選ぶ、というオプションの振り分け方も検討してもいいかもしれない。自分の利用シーンを考えながら、選択してみると良いだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス