当初は、一部のパートナーにAPIを提供し、スマホで操作するLED照明「Philips hue」や、スマホで制御する電源スイッチ「Belkin WeMo」などに対応していたRing。夏にはSDKも一般公開し、ユーザーが開発したさまざまなアプリや家電と連携できるようにする予定だ。家電などをコントロールする“ハブ”になる「SmartThings」や「iRemocon」などの機器とも連携し、家の鍵を開錠するスマートロックなどにも対応する。
また、ゲームとの相性も良いと考えている。スマートフォンの画面をモニタ、指輪型のRingをリモコンにして「Wii」のような遊び方ができるという。VRヘッドセット「Oculus Rift」と連携したゲームなどもすでに開発している。さらに、今後は位置情報ゲーム「Ingress」のように実在する場所で対戦できるゲームなども開発する予定だ。
吉田氏は初代モデルを発売した際に、自動車メーカーや飛行機メーカー、宝石メーカーともコンタクトしていると話していたが、こうした非IT系のメーカーとのコラボも本格化させる。新モデルはカラーを変えたり、インプリントしたりできることから、メーカー仕様のデザインを施したRingなども提供する予定。すでに米国のホテルやカジノなど数社と交渉しているという。
Ringが目指すのは、「スマートフォンのように1つの端末でさまざまな情報を得たり、操作したりできるようにすること」だと吉田氏は話す。「ただのコントロールデバイスではなく、コミュニケーションや料金の支払いなど、幅広い要素をRingに盛り込みたい。これ1つでほとんどのことができてしまう、新モデルではそんな未来が明確になってきた」(吉田氏)。
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