logo

進化した“魔法の指輪”「Ring ZERO」--初代モデルの反省生かし大幅改良

藤井涼 (編集部)2015年04月30日 17時22分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ログバーは4月30日、指輪型のウェアラブルデバイス「Ring」の第2世代モデルとなる「Ring ZERO」を発売した。同日よりAmazon.co.jpで購入できる。価格は初代モデルより約1万円安い1万6900円。

 Ringは人差し指に本体を装着し、“魔法の指輪”のように空中で円を描くなどのジェスチャーをすることで、Bluetooth接続したスマートフォンや家電を操作できる製品。専用アプリをインストールしたスマートフォンの音楽再生や曲送り、SNSへの写真のアップロード、連絡先の交換などができる。


ログバー代表取締役の吉田卓郎氏

初代モデルから大幅進化した第2世代モデル

 “指輪型”のウェアラブルデバイスというユニークな製品には、発表時から大きな注目が集まり、米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」では目標金額である25万ドルを大幅に超える、88万ドル(約9000万円)の資金調達に成功した。その後は、出荷が遅れるなどのトラブルもあったが、2014年10月に初代モデルを発売した。

 ログバー代表取締役の吉田卓郎氏によれば、初代モデルではジェスチャー操作でのTwitterへの写真アップロードや、GPS機能を利用した簡易チェックインなどが特に好評だったという。また、プレゼンテーションのスライド切り替えなどで使いたいという意見も多いそうだ。この一方で、ユーザーからは“使い方が分からない”といった声も多く寄せられていたことから、新モデルではシンプルかつ分かりやすい操作性を追求したと話す。


「Ring ZERO」。カラーはShiny WhiteとMatte Blackの2色

 たとえば、初代モデルではタッチセンサを2秒以上タッチし続けなければ本体が起動しなかったが、新モデルではこれを廃止し、いつでもすぐに使えるようにした。また、操作方法も従来はセンサをタッチした後に指を離してジェスチャーをする形だったが、新モデルではセンサをタッチしながらジェスチャーして離すという、多くの人が慣れ親しんだ“PCのマウスのクリック”に近い入力方法へと変えた。

 「僕たちは凄くシンプルだと思って作っていたけれど、まったく新しいデバイスなので使い方が分からないという声が一番多かった。(Ringの)使い方の動画なども公開していたが、そもそも見てもらえない。やはり究極的には実際の物が最初から使いやすくなければいけないと痛感した」(吉田氏)。

 また、初代モデルではジェスチャーを認識しないという声も少なからずあったことから、新ジェスチャー認識エンジン「Maestro(マエストロ)」を開発した。たとえば、ユーザーが空中にハートを描いた際に、腕を垂直に動かす人もいれば、ねじりながら動かす人もいる。そうした数百人のユーザーの動作データをもとに、人によって異なる“癖”を排除し、正確に認識する技術へと改良したという。


新ジェスチャー認識エンジン「Maestro(マエストロ)」を搭載

 これにより、初代モデルと比べて、ジェスチャー認識率は300%向上しているそうだ。また、ジェスチャーの反応スピードも10倍に向上しているという。「電波問題はかなり解消された。以前は1~2メートルでブツブツ切れることもあったが、いまでは20メートル先でも使える」(吉田氏)。

 本体サイズは、Sが内径19.0mmで重量が4.6g、Mが内径20.6mmで重量が5.0g、Lが内径 22.2mmで重量が5.4g。初代モデルと比べると約4分の1まで軽量化している。また、指の太さに応じて細かく調節できるよう、4種類の調整器具を付属した。

 バッテリを満充電すると、連続で12時間ほど使用できる。未使用時は自動的に節電モードに切り替わるようにも設定できるため、1~3日は充電を気にせず使えるとしている。なお、バッテリの稼働時間の都合上、初代モデルと同様に外径は約30mmと厚いため、常に身につけるという利用方法は難しそうだ。



 ところで、初代モデルが発売されて、わずか半年で新モデルが発売されたことになる。吉田氏はこの点について、「(初代モデルの)一般販売もしたが、ユーザーのフィードバックを受けて、このまま販売し続けるよりもさらなる改良が必要だと判断し、1カ月ほどで販売を終了して新モデルの開発に着手した。そういう意味も込めて商品名にZEROと付けている」と説明。なお、初代モデルを購入したユーザーは、希望すれば第2世代モデルを無償で受け取ることができるという。

-PR-企画特集