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完全リニューアルを遂げた「dTV」が目指す新たなVODの形 - (page 3)

加納恵 (編集部)2015年05月01日 08時30分
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大事なのは人気作品以外の"気の利いた”コンテンツ

--現在12万以上の作品数を提供されていらっしゃいますが、コンテンツを提供される上で気をつけている部分を教えてください。

 人気コンテンツ以外にもどれだけ気の利いたものをそろえられるか、ですね。今海外ドラマの「ウォーキング・デッド」は大変人気がありますが、ウォーキング・デッドを見終わった時に、次に見たいコンテンツがあることが重要です。人気コンテンツではない作品も必ず見られていて、そのラインアップによってサービスの質は変わってきます。

 そうした人気コンテンツ以外の作品については、視聴履歴を常に分析してウォッチすることで計測しています。もちろんdTVの中だけ見ていてもいけませんから、コンテンツの新作、人気などは常に世の中の状況を調べています。

 コンテンツの数をそろえることも重要ですが、それ以上に「こういう作品が見たかった」と感じてもらえる作品を増やすこと、そちらを重視しています。オリジナルコンテンツであるBeeTVは、メニューとしてあることは私たちにとっては当たり前のことです。ただ立ち上げた6年前とはユーザーも見方も変わって来ていますので、それに応じて新しい切り口のものは常に提供しています。

 今回はそうしたリサーチの中から浮かび上がってきた「新作の海外ドラマが見たい」というニーズに応えるため、「FOX INTERNATIONAL CHANNELS」と提携しました。今まで以上に新しい海外ドラマを早く皆さんにお届けできるようになります。


dTVオリジナル作品の「進撃の巨人」は8月に独占配信する。

--リニューアル時においても月額500円の価格は据え置きの形を取られましたね。

 月額価格については今のところ変えるつもりはありません。もともとBeeTVは300円で提供していて、これは当時のモバイル通信時におけるコンテンツ課金のスタンダードが300円だったため採用しました。その300円に200円プラスすれば、より多くのコンテンツが見られるのがdビデオの戦略で、dTVについてもそこは引き継いでいます。500円で12万作品以上と、数字的にお得感は出せていると思いますが、それだけに見なくなってしまう人もいます。その問題を解消するのが今回のリニューアルの1つの課題でもありました。

--同時に退会率も重要になると思いますが。

 退会率に関しては、かなり低い方だと認識しています。社内では退会を防止するための会議を毎週開催し、何十もの施策に取り組んでいます。今回のリニューアルでさらに退会率を下げたいと思っていて、その1つがdTVターミナルの導入でした。テレビにつなぐと退会率はぐっと下がるんですね。それはChromecastの対応などからも明らかになっていて、テレビはやはり重要なキーアイテムです。

リニューアルの仕上がりは70点、成長を止めないために変わり続ける

--かなり広範囲にわたるリニューアルを終えられて、ご自身での評価は。

 まだまだですね。点数にすると60~70点くらいです(笑)。そもそも100点はなくて、せいぜい80点くらいいったかなと思うとまた修正して、を繰り返しています。細かい修正や改善は常に実施していて、良くすることは常にやっていかないとだめなんです。変わり続けることを止めた瞬間に成長は止まると思っています。

 そのためにはサービスを提供する私たちが常にユーザーになって「これは使いにくくないか」「このインターフェースにストレスは感じないか」と疑問を持っていなければいけません。

 実はお客様に「どんなサービスになってほしいか」と聞くだけではだめで、その裏にあるまだ体験していない便利さや使い勝手を提供することで、はじめて驚きをもってサービスを使っていただけるのだと思います。お客様が普通に感じて使っている部分を、さらに便利にすることがわたしたちの目指したリニューアルです。変わり続けることは大切ですが、ひとりよがりではだめで、面倒臭さをなくしたり、楽しく使えたり、使い勝手もエンターテインメントでなければだめですね。

--今後の取り組みを教えて下さい。

 VODサービスは、とにかく進化のスピードが早く、このスピードは今後さらに早まると思っています。そうした動きに対応できる体制は組んでいますので、もっと楽しめる場を提供していきたいですね。また、今はウェブサイトやNTTドコモの窓口を入会の場にしていますが、この窓口をさらに広げていく予定です。

 BeeTVから始まって、dビデオ、dTVと進化してきましたが、根本の部分は変わっていなくて、常にユーザーの方に楽しんでもらいたいと思っています。そのためにはやはり体験していただくことが一番なので、1カ月無料キャンペーンを利用して使い倒してほしいです。

 Netflixのサービス開始は確かに大きなトピックですが、映像配信サービス自体が賑やかになるのはすごくいいことですし、サービスを選ぶのはユーザーの方なので、選ばれるサービスになる努力をし続けなければいけないと思っています。そうした確固たる揺るがない部分を大事にしていきたいと思います。

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