Adobe Systemsは、写真マニアとプロの写真家向けのRAWファイル処理および写真管理用ソフトウェア「Photoshop Lightroom」をバージョン6にアップデートし(年間プランの場合は「Lightroom CC」)、競合ソフトに追いつこうとしている。この最新版には、HDR合成、パノラマ合成、顔認識など、すでに他のソフトウェアで採用され、Lightroomに求められていた機能が追加された。ほかにも、こうしたバージョンアップでよくみられる、比較的小さな機能強化、パフォーマンスの改善、モバイルアプリへのマイナーアップデートなどがある。
モバイル関連の大きなニュースは、タブレット向けバージョンで「Android」のサポートを追加し、「Surface」バージョンでタッチ操作に対応したことだ。また、スマートフォン向けバージョンにもいくつかのマイナーな変更があるが、RAW形式ファイルのサポートについては、ごく少数のAndroidデバイスしか対応していない。
ありがたいことに、Adobeはまだ永久ライセンス版(150ドル)を提供しており、最も安価な選択肢は月々払いの「フォトグラフィ」プラン(10ドル)だ。Lightroom 6では全面的に年間プラン(月々払い)に移行するとの噂もあったが、Adobeはモバイルアプリにそれほど多くの機能を追加しておらず、多くのユーザーにとってそれほど価値があるものにはなっていない。
Lightroomに詳しくない人のために説明すると、このソフトウェアは、分かりやすい名称の7つのモジュール、「ライブラリ」「現像」「マップ」「ブック」「スライドショー」「プリント」「ウェブ」で構成されている。ライブラリでは写真をインポートしてキーワードを付け、コレクションを作成するが、ごく簡単な調整ができる「クイック現像」パネルも用意されている。現像は、レタッチやエフェクト追加などの作業の大部分を行うモジュールだ。マップでは、写真をジオタグによって整理したり、ジオタグが付いていない写真に一括でタグを追加したりできる。残りの4つは、それぞれの形式に合わせて出力するモジュールだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス