「Apple Watch」レビュー(最終回)--気になるバッテリ持続時間とモデル選択のポイント - (page 2)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年04月22日 07時30分

 「Power Reserve」モードにすると、時間と日付以外の機能がすべてオフになる。外出中にバッテリが切れかけて、基本的な時計機能だけが必要というときのためのモードだが、それだけだ。このモードを終了すると、すべての機能が戻ってくる。その中間のモードがあればよかった。あるいは、操作をごく最小限に抑える手段を用意して、少なくとも2日間のバッテリ持続時間を目指してもよかったのではないだろうか。今回はそうならなかった。

 Apple Watchの充電に使うのは、付属の専用ケーブルだ。マグネット式の円盤が本体の裏面に簡単にくっついて、電磁誘導充電を行う。この点は「Moto 360」など多くのスマートウォッチと同じだが、使われている技術に互換性はない。Moto 360の充電ドックと、いくつかの「Qi」非接触充電アクセサリを使ってみたものの、機能しなかった。Appleの充電器にはかなり長いケーブルが付いているが、旅行のとき忘れずに持っていかねばならないドングルが増えるのは面倒だ。充電にかかる時間も、「Lightning」ケーブルで「iPhone」を充電するときより長い。1時間の充電では3分の1程度しか充電できなかった。フル充電には優に数時間はかかるだろう。

どのモデルを買うか

 Apple Watchの基本価格帯は3つで、「Apple Watch Sport」が349ドルから、Apple Watchが549ドルから、そして「Apple Watch Edition」が1万ドルからとなっている。全モデルとも内部的な仕様と機能は同じだが、材料設計が異なる。Sportはアルミニウムと強化された「Ion-X」ガラス、Apple Watchはステンレススチールとサファイア、セラミックの背面、Editionは18Kゴールドを採用している。

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提供:James Martin/CNET

 複数のサイズと仕上げが用意されており、バンドの種類も多い。Appleが販売するバリエーションは38種類で、いつでも他のバンドに交換することができる。選ぶバンドによっては、かなり出費がかさむことになるだろう。Apple Watchに高価なスチールリンクバンドを組み合わせると、なんと1000ドルにもなり、最も高価なAndroid Wearスマートウォッチの3倍以上となる。ベーシックなApple製のフルオロエラストマー(合成ゴム)バンドを選んだとしても、スチール製のApple Watchは市場で最も高価なスマートウォッチの部類に入る。

 本体の重量も素材によって異なり、Sportモデルが最も軽量となる。42mm、38mmというサイズは、本体の縦の長さの違いを指しており、横幅は「38mm」モデルが33.3mm、「42mm」モデルが35.9mmだ。モデルによる厚さの違いはない。

 上位のスチールモデルとゴールドモデルで採用されているサファイアクリスタルは傷がつきにくいとされているが、Sportモデルの強化型Ion-Xガラスについては、今のところ性能を判断するのは難しい。

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