ドワンゴとニワンゴは4月17日、niconicoで展開する、クリエイターの創作活動やコラボレーションを支援する制度「クリエイター奨励プログラム」の2014年度の登録作品数と、投稿作品の人気度などに応じた奨励金の支払額を発表した。総支払額は13億6927万4737円(2013年度は8億3901万3368円)。1000万円以上を受け取った人が17人いる。
このプログラムでは、登録した作品を3カ月間継続して公開することで、プレミアム会員のみ、奨励金を現金またはニコニコポイントで受け取れる。奨励金はプレミアム会員収入の一部と再生前動画広告による売り上げを原資とし、プログラムに登録している全作品で分配。作品の人気度が高いほど奨励金の額が多くなるが、プログラムに登録している作品が多いと、それぞれの作品が受け取る奨励金の額は少なくなる。
プログラムへの登録作品数は、2015年2月時点で累計31万7661作品。前年比で2倍以上増えた。全体の75%が動画作品で、そのうち約4割がゲーム動画。2014年12月に任天堂が公認したゲーム動画のクリエイター奨励プログラム対応を機に、動画作品の登録数が増えているという。またゲーム動画のほか、制作ツールや背景などの素材への配当も引き続き増加しているそうだ。
原資額も毎年増えている。2014年6月からは再生前動画広告の売り上げが含まれ、2014年の総支払額は約6億円。2014年12月時点で、1再生あたりの支払額は0.29円という。
奨励金は2011年12月分~2015年1月分の集計で、1000万円以上を受け取った人が17人いるほか、500~999万円が29人、100~499万円が201人いるという。
両社は4月15日に「ニコニコチャンネル」の有料登録者数が30万人を超えたことも発表している。20万人到達以降、劇団四季やゲーム実況者によるチャンネルなど、ジャンルを問わず新たに約200チャンネルが開設されたことで登録者数が増加したという。
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