物言う投資会社であるJana PartnersはQualcommに対し、下落する株価を引き上げるために、チップ部門を特許ライセンス事業と分離するよう圧力をかけている。Jana Partnersは、Janaの投資家らに四半期ごとに送付する書簡の中でこの要求を記した。この書簡を確認したThe Wall Street Journal(WSJ)によると、JanaはQualcommに対し、コスト削減、自社株買いの加速、役員報酬構造の変更についても求めているという。Qualcommは3月、150億ドルの自社株買いの計画を発表している。
Janaはサンディエゴを拠点とするQualcommの最大株主の1社で、20億ドル超相当の同社株式を保有している。
Janaは書簡の中で、自社株買いは「前向きな一歩」だが、Qualcommは支配的な地位を占めるチップ市場から利益を得るよう一層努める責任があると主張している。WSJによると、Qualcommの現在の市場価値では、同社のチップ事業が「実質的に無価値」だとJanaは述べているという。
本件に詳しいある情報筋によると、JanaとQualcommの幹部らは2014年末から本件について非公式に話し合いを持っており、書簡の中でその話し合いは「建設的」だったと記されているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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