「Apple Watch」は予約受付開始直後の週末に注文が殺到し、同製品が成功したことを示す可能性についてアナリストらが述べている。
Cowen and Co.は米国時間4月13日の投資家向けメモで、Apple Watchの予約受付開始直後の週末の世界予約注文総数が、約100万台に達したと見積もった。Cowenは、4月10日、11日、12日のサンフランシスコ湾岸地域のApple Storeでの予約注文を分析し、この予約注文総数を推定した。Cowenは、長年Appleの動向を追い、Appleの製品リリースについて詳細を調査している。
「店舗営業時間中に、1店舗あたり数十人の店員が、それぞれ数十件のApple Watchnの予約に対応していたのを確認した」とCowenのアナリストらは記している。「われわれの議論に基づいて判断すると、この実績の85~90%がApple Watchの予約注文につながっている。Apple Watchが発売された市場におけるApple直営店全体で予約が購入につながった割合の指標と予約の頻度から推定すると、週末の予約注文数は優に100万台程度に達した可能性があるとわれわれは考える。『iPhone 6』と『iPhone 6 Plus』の予約注文数は、2014年9月に複数の市場で発売された直後の週末3日間のうち、最初の24時間だけで400万台を超えたが、Apple Watchの100万台というのは素晴らしい数値であり、われわれの予測をやや上回ってさえいる」(Cowenのアナリスト)
Piper JaffrayのアナリストであるGene Munster氏も、Apple Watchのこの週末の予約注文数が100万台程度であったと見積もっている。同氏のメモを入手したMarketwatchが報じている。
Cowenが指摘しているように、Apple Watchは既に同社独自の予測を上回っているようである。KeyBanc Capital Marketsのアナリストらは、「Apple Watch予約注文の滑り出しはかなり好調である」と述べ、Appleが「少なくとも今後3カ月間は生産台数のすべてを売り切る」可能性が高いと付け加えた。KeyBancは、Apple Watchが従来の時計市場に打撃を与える可能性もあるとも述べ、FossilやMovadoといった人気の高い時計ブランドの業績予想を引き下げた。
KeyBancのアナリストらは、Appleが2015年内に2000万台ものApple Watchを生産する準備をしていると述べた。
9000人を超えるオンライン顧客の「電子領収書データ」を追跡できるとする企業Slice Intelligenceは12日、「Apple Watch購入者の1人あたりの平均注文台数は1.3台だった」と述べた。同社独自の計算方法に基づき、Apple Watchの予約注文数は米国で100万台に達したとSliceは述べている。一方、Cowenの予約注文予想は、Apple Watchがリリースされる世界9カ所の市場(オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、日本、英国、米国)を対象としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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