DiMaria氏 あくまでテストという形なのですが、100個のアダプタを用意して販売したところすぐに売り切れました。そんなところからもユーザーの反応をみていたりします。アダプタを使って通信することに不安があるかも知れませんが、実は一番重要なのがカードへの書き込みになります。書き損じが起きてしまうという相性問題をいかに解決していくか。例えば、通信をしている時にRAWを連写しても安全であるというのを担保したいと考えていますし、重点的にテストしています。現在では、ハードウェア的にかなり安定しています。
また、アダプタの話もそうですが、カメラの今後という話をするならば、新しいストレージフォーマットを採用するようなカメラというものは、間違いなくWi-Fiを搭載していると考えられます。従って、弊社のアプローチとしては、ストレージに対応するのではなく、Wi-Fi内蔵のカメラに対応するという方向性で進めています。
DiMaria氏 Eyefiはハードかソフトかというのではなく、ハードもソフトもサポートしていきます。Wi-Fi機能のないカメラに関しては、カードで対応できますし、Wi-Fiを搭載しているカメラに関しては直接モバイルアプリと連携できます。Eyefiクラウドというサービスは、カメラやスマートフォンなど、さまざまなデバイスで撮影された写真をまとめて管理できますから、何かを排除するのではなく受け入れていくという姿勢です。
DiMaria氏 規格的にはClass10よりも上のカードというのはないので、Class10で十分対応できるということになるのですが、たしかに、RAWで連写するとバッファを使い切ってしまうということはあり得ると思います。
田中氏 IEEE802.11b/g/nへの対応になります。ただし、nに関してはMIMOに対応しているわけではありません。なので、スピード的にはIEEE802.11b/gの対応と考えていただければわかりやすいと思います。
DiMaria氏 弊社の目標として、Eyefiクラウドを利用しているユーザーに容量制限といった問題を感じて欲しくないというのがあります。なので、RAWデータに対応したからといって、容量を制限するということはありません。サーバ容量の話をすると、そもそも容量を大きくすればするほど、テラバイト単価というものは安くなります。そういった意味では、われわれは先行投資をすごくしているので、心配をかけることはないと思います。
田中氏 Eyefiクラウドではすべてのデータを同期させています。実は一番コストがかかるのはネットワークの部分です。差分を必ず見に行かなければならないようなサービスだとネットワークコストが甚大になります。Eyefiクラウドでは、全てローカルに保存されています。
自分のポケットの中にデータが入った状態ですので、見るだけではコストが発生しない。そこが一番の特徴になると思います。従量課金制のネットワークサーバを使っていると、そこにアクセスする度にわれわれにコストが発生します。そしてそれが最終的にお客様への負担に変わってしまうわけです。しかし、ローカルにあるものを見ているだけなので、容量に関してはストレージ容量がかかっても、ネットワーク容量はほとんどかからないというのがEyefiクラウドの特徴となります。
DiMaria氏 写真の枚数でいえば、圧倒的にJPEGが多くなると思います。今の段階でも、モバイルデバイスとカメラで撮った写真の割合はモバイルデバイスの方が多い状態です。もちろん、RAWデータは容量的には何倍にもなりますので、Eyefi Mobi Proが普及することで、容量的な占有率というのは高くなるでしょう。
DiMaria氏 まずは、Eyefi Mobi Proユーザーの反応を見たいというのがあります。Eyefi Mobiは導入コストが安く、また設定がシンプルであるというのが特徴ですから、Eyefi MobiユーザーがEyefi Mobi Proの機能を欲するのかというのを見ていきます。その上で、もし要望が高ければ、そういったことも考えていきたいと思います。
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