たとえば、TOEICの目標点数を突破するために英語を勉強しなくてはいけないのに、ついついスマホでゲームをしてしまったり、SNSをチェックしてしまったりして勉強できない。それは自分の意志が弱いからとも言えるが、むしろ、簡単に勉強以外のことができてしまう環境が悪いとも言える。がんばって意志力を使うよりも、他のことをするのが簡単ではない状況を作って、自然と勉強ができるようにしてしまう方が、ことは簡単なようだ。
本書では、著者がどのような努力をしてきたか、努力を続けられるように何をしてきたかが細かく紹介されているが、それを皆にやれと言っているわけではない。自分の性格を分析して、自分が余計なことに目がいかないようにするには、どうすれば良いかを知って、自分に合わせて努力の方向を考えようと言うのだ。
何もしなくても、がんばり続けられる人はそういない。だからこそ、いかに楽な方法で、長くがんばり続けられるかが、高い目標を達成するための鍵となるのだ。目標達成に向かって集中したいのに、それをジャマすることがたくさんあって困るという人なら「なんだそんなことか」と意外に簡単な方法が見つかるだろう。
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