LinkedInは米国時間4月9日、オンライントレーニングサイトのLynda.comを買収する予定であることを明かした。この動きの狙いは、LinkedInのメンバーが適切な専門的技術をより簡単に習得するのを支援することだ。
約15億ドル(約52%が現金、約48%が株式)でのLynda.com買収が実現すれば、LinkedInの歴史で最も大規模な企業買収になる。
Lynda.comは、ウェブデザインと開発、コンピュータプログラミング、アニメーション、動画制作と編集、教育、ビジネスなどの分野で、大規模なオンラインコースライブラリを提供している。「Basic」サブスクリプションの利用料金は月額25ドル、年額250ドルで、「Premium」サブスクリプションは月額37.50ドル、年額375ドルだ。オンラインコースを試してみたいユーザーのために、10日間の無料トライアルも用意されている。
LinkedInの一番の目標は、人々が職業人としてつながることのできるネットワークの役目を果たすことだ。しかし、同サイトは仕事やキャリアの機会のリソース、そして、適切な人材を求めている企業向けのプラットフォームとしての役割も果たす。現在、LinkedInには約300万件の仕事が掲載されている。1年前は、わずか30万件だった。
とはいえ、人々がキャリアを発展させて、適切な仕事に必要な資格を得るための技術を習得できる直接的な方法をLinkedInが提供したことは、一度もなかった。Lynda.comをLinkedInサイトの一部として統合することは、人々がそうした特定のキャリアスキルを習得するのを支援する同社なりのやり方だ。
Lynda.comはLinkedInの「Economic Graph」の一部になる。Economic Graphは、人々と仕事、スキル、必要とされる知識をマッピングして結びつけることを目指すサービスだ。2012年に初めて構想されたそうしたエコノミックグラフは、全世界の経済とビジネスに注目し、適切な人材を適切な機会と結びつけようと試みる。Lynda.comは現存する隔たりを補うことを目指す。
しかし、LinkedInがLynda.comのオンライントレーニングを統合する最良の方法を考え出すまで、Lynda.comは買収後も独立した別個のサイトに留まる予定だ。今回の買収も通常の条件を満たす必要があり、手続きは2015年第2四半期中に完了するとみられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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