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LINEが「女性YouTuberプロダクション」に出資した裏の狙い

井指啓吾 (編集部)2015年04月09日 17時20分
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 B Dash Venturesが4月8~10日に開催している招待制イベント「B Dash Camp 2015 Spring in Fukuoka」にLINE上級執行役員CSMOの舛田淳氏が登壇し、女性に特化したToutuberプロダクション業務を手掛ける3ミニッツに出資した狙いを語った。


LINE上級執行役員CSMOの舛田淳氏

 LINEベンチャーズが運営する100億円規模のファンド「LINE Life Global Gateway」が2月に、出資先第1号として3ミニッツに出資した。舛田氏によれば、LINEが過去に海外でYouTuberを使ったプロモーションを成功させていたことが決め手となった。

 「ロシアで『LINEカメラ』などのスマートフォンアプリのプロモーションをする際に、ロシアの女性YouTuberを起用した。その結果、“コストパーDAU”が数円クラスという驚異のパフォーマンスを記録した」(同氏)。

 さらに舛田氏は国内のYouTuber市場を分析し、次のように語る。

 「国内でさまざまなYouTubeが登場して盛り上がってきている中、女性YouTuberは(影響力が)弱い。しかし市場には求められている。広い目で考えて、女性YouTuberの市場が育っていくことが重要だと考えた。それはLINEにとっても、プロモーションの一つの形として、また、いつの日か動画プラットフォーム事業を展開するときに、そういった強力に育ったYouTuberの皆さんに参加してもらうことで加速をつけたいという、裏の狙いもある」。


セッションの様子

 LINEはすでに「LINE TV」というサービスをタイと台湾で展開している。プロが制作したコンテンツを配信するもので、広告で稼ぐ。LINEのアクティブ率を上げることと、動画ビジネスに先行投資をする狙いがあるという。他方、LINE公式アカウント向けにリアルタイムストリーミングができる動画機能も提供している。

 積極的なプロモーションをしていないことについて舛田氏は「LINEは一歩先のことをやってはいけない」と語る。ユーザーがマス層であるため、先進的なサービスを展開しても誰も付いてこないという。「(事業展開の)ストーリーやタイミングは全ての戦略のなかで大事にしている。2015年にようやく、動画事業に関する環境やユーザーの“空気”が整ってきたと感じる。さまざまな動画サービスが出てくる中で、ユーザーが動画で表現することに慣れてきている」(同氏)。

 舛田氏が登壇したセッション「ついに本格化してきた動画ビジネス」は、FreakOut取締役COOの佐藤裕介氏がモデレーターを務め、Donutsプロデューサーの福山誠氏、3ミニッツ代表取締役社長の宮地洋州氏、ニワンゴ代表取締役の杉本誠司氏が登壇したほか、3ミニッツに参画しているizuさんと道端アンジェリカさんもゲストとして参加した。


3ミニッツに参画しているizuさん(左)と道端アンジェリカさん

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