LGエレクトロニクス・ジャパンは3月25日、有機ELテレビを含む、2015年テレビの新製品8シリーズ17機種を発表した。日本初となる曲面ディスプレイ搭載の有機EL55インチテレビから4K IPSパネル搭載の4Kテレビまでをそろえる。4月上旬から順次発売する。
有機ELテレビは「LG OLED TV(エルジー・オーレッド・テレビ)」として、4K対応の55インチ「55EG9600」(5月発売、想定売価:62万8800円前後)と65インチ「65EG9600」(今秋発売予定、同:99万8800円前後)、フルHDモデルの55インチ「55EC9310」(6月発売、同:39万8800円前後)の3モデルを発表した。いずれも両サイドを内側に向かってカーブさせた曲面ディスプレイを採用し、画面中央部と周辺部の間の視野角差を抑え、深い没入感を得られるという。
LGエレクトロニクスの専務でホーム・エンターテインメント事業本部テレビ/モニター事業部事業部長の李仁奎(イ・インギュ)氏は「有機ELはパネル自体が輝く次世代のデバイス。これを用いることで“夢のテレビ”が実現すると思っている。日本はお客様が先端技術に詳しく、新製品にも関心の高い難しい市場。LGではOLEDという新しい製品を紹介し、お客様に選択する機会を作っていきたい。今までは液晶だったが、これからは有機ELが時代を変えていく」と有機ELテレビに寄せる期待を話した。
同社では、以前から海外において有機ELテレビを発売していたが、日本における導入は今回が初めて。「発売したいという思いはあったが、日本に合わせたチューニングができず時間がかかった。今回100%自信をもって出せる製品ができたので、このタイミングで発表した」(LGエレクトロニクス・ジャパンコンシューマエレクトロニクス統括部長の鈴木達彦氏)と導入に至った経緯について話した。
発表会では、LGエレクトロニクス・ジャパンの代表取締役社長である慶甲秀(キョン・ガプス)氏も登場。「LGにとって今日は歴史的な発表であると思っている。テレビの歴史はブラウン管にはじまり、モノクロからカラー、薄型、4Kと発展してきたが、さらなる進化が求められている。より高画質でよりリアルな映像を見るのにふさわしい次世代のテレビは有機ELだと確信している」と話した。
同社では、有機ELテレビに加え、液晶テレビもIPS 4Kパネルを採用した4Kモデル「UF9500/UF8500/UF7710」と、フルHDモデルの「LF6300/LF5800」、1366×768ピクセルの28、22インチモデル「LF4930」の6シリーズ14モデルもラインアップしている。
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