ユーザベースは3月9日、 ソーシャル経済ニュースサービス「NewsPicks(ニューズピックス)」に“プロピッカー”制度を導入した。編集部が選んだ、経営戦略や法律、語学などさまざまな分野の専門家16人がプロピッカーとして記事にコメントをする。各プロピッカーの専門性を活かした連載や、ユーザーとのQ&A型企画も始める。今後3カ月で試行錯誤を繰り返し、次の展開を検討するという。
プロピッカー制度を導入したのは、(1)メディアが自分たちだけでコンテンツを作るのが難しい時代になっており、さまざまの分野で知識や経験がある読者とともにコンテンツを作るべきである、(2)一方、誰もが平等に情報発信できる形も、玉石混交になってしまい効率性が悪い――この2点のジレンマを乗り越えるためという。
プロピッカーの選定基準は、NewsPicks編集部が設定した領域でエッジの効いたコメントをしたり、企画を作ったりできる人。ユーザベースと契約を結び、記事にコメントをしたり、独自の連載企画に協力する。
今回の16人には、ミクシィ前社長でスタンフォード大学客員研究員の朝倉祐介氏や、AERA編集長の浜田敬子氏、大手総合商社の社員でマルチリンガルの堀口美奈氏らが選ばれた。ユーザベースでは「NewsPicksから”新時代のスター”を生み出すべく、若手および女性の方々の比率を高めに設定した」と説明している。
現在のNewsPicksには熱心なファンが多いように見受けられる。その中にはプロピッカーに憧れる人もいると思うが、実現する可能性はありそうだ。「運営チームではピッカーの方々の日々のコメントをチェックしているので、そういった中からプロピッカーにお声掛けさせてもらう事例もでてくると考えている。また、公開アンケートのような企画を実施することも検討している」(ユーザベース)。
次ページでは、今回プロピッカーに選ばれた16人のプロフィールを紹介する。
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