「情報セキュリティスペシャリスト試験」は、4月と10月の年2回行われている国家試験である。本書はその対策本なのだが、表紙がイラストなので、中身も「漫画で分かる」系の解説書かと思えば、そうではなかった。イラストは、解説部分に登場する「学習者からの質問」の箇所に使われている。この「質問」と、それに対する「回答」から成る解説が、非常に分かりやすい。
筆者は、情報セキュリティスペシャリスト試験を受けたことはないため、この解説書が、実際の試験に役立つほど十分に詳しいか、は判断できないが、とても読みやすく、分かりやすいことは確かだ。平成26年秋の午前と午後両方の問題を取りあげている。問題に対する回答だけではなく、問題文についても詳しく解説があり、「問題文の読み方」も学ぶことができる。
セキュリティに関するニュースを毎日のように目にする昨今、セキュリティスペシャリストではなくても、よく目にする略語や用語については、意味を知っておくべきだろう。試験を受ける人はもちろん、試験を受けなくても、パソコンやモバイルデバイスを使って、インターネットにアクセスする人は、一読しておいて損はない。
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