モトローラ社長、次期製品への指紋認証センサやE-Ink採用に否定的

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 長谷睦 (ガリレオ)2015年03月05日 12時34分

 バルセロナ発--Motorolaの社長を務めるRick Osterloh氏が現地時間3月4日にMobile World Congress(MWC)の会場近くで開催された報道機関向けイベントで発言し、指紋認証センサは好きではなく、同社の製品に採用するには安定性が不十分だと感じていると述べた。

 指紋認証センサ技術の向上がMWCで大きな話題となり、小規模な新興企業からQualcommのような大手企業までがこの技術について発言しているが、これに続いて同氏がコメントした。

 Motorolaは以前、スマートフォンに指紋認証センサを搭載した実績がある。2011年に登場した同社のスマートフォン「Motorola ATRIX」は筐体の上部に指紋認証センサを搭載し、バイオメトリクス企業のAuthentecが開発した初期の技術を採用した。Authentecはその後Appleに買収され、現在は「iPhone」の「Touch ID」システムを手掛けている。この機能はMotorolaの製品ラインアップから消えていった。

 Osterloh氏は当時、Motorolaに所属していなかったものの、スワイプでデバイスのロックを解除したとしても、指をタップした場合と比べてそれほど長い時間がかかるわけではないと主張した。

 Osterloh氏が一蹴したもう1つのトレンドは、E-Inkの採用だ。E-Inkは、スマートウォッチのディスプレイに採用されており、少ない消費電力で常時表示できるのでバッテリ持続時間を延ばすのに役立つ。

 「ディスプレイはリッチでなくてはならない。E-Inkはその点が欠けている」(Osterloh氏)

 では、Motorolaはどうやってトップの座を維持するつもりなのだろうか?Motorolaは、ソフトウェアと体験に投資するつもりだとOsterloh氏は述べ、フィットネスやダイエットの記録をつけるのに役立つ「Moto Body」アプリに投資している点を指摘した。

 Motorolaは、「Moto X」の売り上げに貢献している「Moto Maker」サービスのようなカスタマイズ機能にも注力しようとしている。このMoto Maker機能が3月中に世界中の顧客に提供されることを同社の広報担当者は認めた。

提供:Roger Cheng/CNET
Rick Osterloh氏
提供:Roger Cheng/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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